専用の内外装によって精悍さをアップした限定モデル
ポロはフォルクスワーゲンのコンパクトカーで、同社の主力モデルであるゴルフの弟分として、世界的に人気が高い。現行型は日本では2018年に登場した第6世代で、2022年にはマイナーチェンジが実施されている。
中でもスポーツグレードとして設定されている「GTI」は、フォルクスワーゲンのスポーツモデルに与えられる「伝統のグレード」名称で、その起源は1976年に登場した初代「ゴルフGTI」に始まる。
現在日本で販売されている「ポロGTI」は、ポロGTIとしては4代目となるモデルを大幅に改良して2022年に登場。2.0L TSIエンジンの最高出力は152kW(207ps)に向上し、0-100km/h加速は6.5秒(欧州測定値)を記録する。
これをベースに、「Polo GTI」の誕生25周年を記念して、2023年、ドイツをはじめとするヨーロッパで導入されたのが今回発表された「Polo GTI Edition 25」となる。
ポロGTIはコンパクトで軽量なボディに、最高出力207psを発生する2Lターボエンジンを搭載し、軽快ながらも力強い走りが楽しめるホットハッチだ。
今回発売される「ポロGTIエディション25」は、ポロGTIの動力性能を受け継ぎながら、数々の特別装備により精悍なデザインとダイナミックな走りを実現した特別モデルとなる。
エクステリアは、ベースモデルが17インチタイヤ(215/45R17)&ホイール(7.5J×17)なのに対して、ポロGTIエディション25は18インチタイヤ(215/40R18)&アルミホイール(7.5J×18)を標準装備。またルーフとドアミラーをブラックにすることで、スポーティさを際だたせている。
一方、インテリアは、エディション25専用のスポーツレザーシート(ベースモデルはファブリックシート)やレザーマルチファンクションステアリングホイールに、GTIを象徴するレッドのアクセントを施すことで、個性的な空間に仕上げられている。
また、限定生産車であることを示す“One of 2500”が記されたドアシルプレートも見逃せないアイテムとなる。
さらに、ノーマルモデルで人気のオプションである“スポーツセレクト”シャシー付スポーツパフォーマンスキットを標準装備。
スポーツモードとノーマルモードの切り替えが可能なアクティブダンパーにより、ダイナミックな走りと快適な乗り心地を両立することが可能だ。
また、通常はオプションのフォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”も標準装備となるなど、魅力的なモデルに仕上げられている。
車両価格は、ベースモデルが448万5000円なのに対して、38万円高い486万5000円となる。このアニバーサリーモデルは全世界2500台限定となるが、日本では227台が販売される。
■ポロGTI エディション25 主要諸元
●全長×全幅×全高:4085×1750×1430mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1310kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1984cc
●最高出力:152kW(207ps)/4600-6000rpm
●最大トルク:320Nm/1500-4500rpm
●トランスミッション:7速DSG
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●WLTCモード燃費:15.6km/L
●タイヤサイズ:215/40R18
●車両価格(税込):486万5000円
■ポロGTIの歴史
“GTI”の3文字の称号を、ゴルフよりコンパクトなボディのポロに与えられたのは1998年のこと。第3世代のポロをベースとする初代ポロGTIは、2000年から日本にも本格導入され、125psを発揮する1.6L直4DOHCエンジンにより、205km/hの最高速を誇った。以来、2005年には150psの1.8L直4ターボエンジンを搭載する2代目、2010年には179psの1.4L TSIエンジンと7速DSGを組み合わせた3代目、そして2018年には200psの2.0L TSIエンジンを採用した4代目がそれぞれ日本に上陸しています。