トヨタ ランドクルーザー250と三菱トライトンの日本発売や、マツダ CX-80のワールドプレミアなど、何かと話題が豊富な日本メーカーのSUV&ピックアップ。ですが、世界を見渡せば日本国内では正規販売されていない魅力的なモデルがたくさんあります。今回はメーカーごとにそんなモデルをお見せしていきたいと思います。

日産 フロンティア「世界的に見れば「中型」ピックアップトラック」

画像: NISMOパーツを組み込んだ日産フロンティア。オフロードレースのベース車として使うユーザーもいる。

NISMOパーツを組み込んだ日産フロンティア。オフロードレースのベース車として使うユーザーもいる。

2021年に発表され、同年から北米を中心に販売されているピックアップトラックです。そのルーツはかつて日本でも販売されていたダットサントラックにあります。エンジンは3.8L V6エンジン(最高出力314ps、最大トルク295Nm)で9速ATが組み合わされます。駆動方式は一部グレードは4WDのみとなりますが、多くのグレードでは2WD(後輪駆動)か4WDを選択できるようになっています。

画像: 同じ北米向けのピックアップの日産タイタンよりは小型だが、ボディサイズを数字で見るとやはり大きい。

同じ北米向けのピックアップの日産タイタンよりは小型だが、ボディサイズを数字で見るとやはり大きい。

ボディサイズは全長5339~5692mm、全幅1854~1897mm、全高1811~1852mm、ホイールベースは3200~3551mm。日本の道路事情から考えるとかなり大柄ですが、アメリカ市場では中型に分類されるサイズです。

日産 タイタン/タイタンXD「日産最大級のフルサイズピックアップ」

画像: タイタンXDは工事現場などでの使用も想定して、高い積載能力と牽引能力が与えられている。

タイタンXDは工事現場などでの使用も想定して、高い積載能力と牽引能力が与えられている。

初代は2003年に日産初のフルサイズピックアップトラックとして登場。現行型は2016年に登場した2代目にあたります。最高出力405ps、最大トルクは560Nmを発生する5.6L V8ガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは9速AT(デビュー時は7速AT)が組み合わされています。現在は廃盤となりましたが、カミンズ製5L V8ディーゼルエンジン+6速ATを搭載したモデルも用意されていました。

画像: 歩行者検知ブレーキや車線逸脱警報などのADASも充実している。

歩行者検知ブレーキや車線逸脱警報などのADASも充実している。

ボディタイプはタイタンは2ドアの「キング・キャブ」と4ドアの「クルー・キャブ」を、タイタンXDは「クルー・キャブ」のみを用意。また荷台の積載量と牽引能力に応じて車名が異なり、タイタンは最大積載量1600ポンド(約725kg)、牽引能力9290ポンド(約4213kg)、タイタンXDは最大積載量2360ポンド(約1070kg)、牽引能力10900〜11050ポンド(約4944〜5012kg)まで対応しています。

日産 アルマーダ「北米だけでなく中東ではパトロールとして人気」

画像: 2020年に現在のフロントマスクに変更された。23年モデルはAlexaを搭載してインフォテインメントを強化。

2020年に現在のフロントマスクに変更された。23年モデルはAlexaを搭載してインフォテインメントを強化。

北米ではアルマーダ、中東ではパトロールとして販売されているフルサイズSUVです。ちなみにインフィニティ QX80(2024年モデルまで)はプラットフォームやパワートレーンが同じで、アルマーダの兄弟車にあたります。

ボディサイズは全長5305mm✕全幅2030mm✕全高1925mm、ホイールベース3075mm。パワートレーンは5.6L V8ガソリンエンジン(最高出力405ps、最大トルク560Nm)+7速ATで、駆動方式は全車4WDとなります。

画像: 末期モデルということもあってひと世代前のデザインだが、質感はかなり高い。

末期モデルということもあってひと世代前のデザインだが、質感はかなり高い。

インテリアは日産の最大にして最上級のSUVにふさわしい豪華なしつらえの3列シート仕様で、2列目がキャプテンシートとなる7人乗り仕様と2列目がベンチシートの8人乗り仕様が選択できます。また3列目シートは電動で格納することができます。さらに全席において快適な温度管理を行うトライゾーン自動温度制御システムも採用されています。

画像: こちらは最新型のインフィニティ QX80。格納式ドアハンドルなど最近のトレンドを採用している。

こちらは最新型のインフィニティ QX80。格納式ドアハンドルなど最近のトレンドを採用している。

ちなみに先述のインフィニティ QX80は、2024年3月に新型が発表されました。こちらには新開発された最高出力456ps、最大トルク699Nmを発生する3.5L V6ツインターボエンジン「VR35DDT型」が搭載されるほか、内外装が新しいデザイン言語に基づいたものに一新されています。北米での発売は、2024年夏頃を予定しています。

と、このように世界各地で日本メーカーの大型SUV&ピックアップトラックが走り回っています。次回は今回紹介しきれなかったモデルをご紹介しますのでお楽しみに!(※本企画中のボディ寸法やエンジンスペックは基本的には編集部換算値となります)

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