日産 フロンティア「世界的に見れば「中型」ピックアップトラック」
2021年に発表され、同年から北米を中心に販売されているピックアップトラックです。そのルーツはかつて日本でも販売されていたダットサントラックにあります。エンジンは3.8L V6エンジン(最高出力314ps、最大トルク295Nm)で9速ATが組み合わされます。駆動方式は一部グレードは4WDのみとなりますが、多くのグレードでは2WD(後輪駆動)か4WDを選択できるようになっています。
ボディサイズは全長5339~5692mm、全幅1854~1897mm、全高1811~1852mm、ホイールベースは3200~3551mm。日本の道路事情から考えるとかなり大柄ですが、アメリカ市場では中型に分類されるサイズです。
日産 タイタン/タイタンXD「日産最大級のフルサイズピックアップ」
初代は2003年に日産初のフルサイズピックアップトラックとして登場。現行型は2016年に登場した2代目にあたります。最高出力405ps、最大トルクは560Nmを発生する5.6L V8ガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは9速AT(デビュー時は7速AT)が組み合わされています。現在は廃盤となりましたが、カミンズ製5L V8ディーゼルエンジン+6速ATを搭載したモデルも用意されていました。
ボディタイプはタイタンは2ドアの「キング・キャブ」と4ドアの「クルー・キャブ」を、タイタンXDは「クルー・キャブ」のみを用意。また荷台の積載量と牽引能力に応じて車名が異なり、タイタンは最大積載量1600ポンド(約725kg)、牽引能力9290ポンド(約4213kg)、タイタンXDは最大積載量2360ポンド(約1070kg)、牽引能力10900〜11050ポンド(約4944〜5012kg)まで対応しています。
日産 アルマーダ「北米だけでなく中東ではパトロールとして人気」
北米ではアルマーダ、中東ではパトロールとして販売されているフルサイズSUVです。ちなみにインフィニティ QX80(2024年モデルまで)はプラットフォームやパワートレーンが同じで、アルマーダの兄弟車にあたります。
ボディサイズは全長5305mm✕全幅2030mm✕全高1925mm、ホイールベース3075mm。パワートレーンは5.6L V8ガソリンエンジン(最高出力405ps、最大トルク560Nm)+7速ATで、駆動方式は全車4WDとなります。
インテリアは日産の最大にして最上級のSUVにふさわしい豪華なしつらえの3列シート仕様で、2列目がキャプテンシートとなる7人乗り仕様と2列目がベンチシートの8人乗り仕様が選択できます。また3列目シートは電動で格納することができます。さらに全席において快適な温度管理を行うトライゾーン自動温度制御システムも採用されています。
ちなみに先述のインフィニティ QX80は、2024年3月に新型が発表されました。こちらには新開発された最高出力456ps、最大トルク699Nmを発生する3.5L V6ツインターボエンジン「VR35DDT型」が搭載されるほか、内外装が新しいデザイン言語に基づいたものに一新されています。北米での発売は、2024年夏頃を予定しています。
と、このように世界各地で日本メーカーの大型SUV&ピックアップトラックが走り回っています。次回は今回紹介しきれなかったモデルをご紹介しますのでお楽しみに!(※本企画中のボディ寸法やエンジンスペックは基本的には編集部換算値となります)