5月19日から20日にかけて行われたスーパーフォーミュラ第2戦九州大会。2024年シーズンは例年より約1ヶ月早い開幕ということもあり、第2戦まで2ヶ月間が開くことになった。舞台は大分県日田市にあるオートポリス。チャンピオンの完勝だった開幕戦とは異なり、第2戦では嬉しさと安堵の涙が光る1戦となった。(文:河村大志/写真提供:日本レースプロモーション)

岩佐歩夢が大差をつけ初のポールポジション獲得!

画像: 参戦2戦目でポールポジションを獲得した岩佐歩夢。

参戦2戦目でポールポジションを獲得した岩佐歩夢。

土曜日に行われた予選では、開幕戦で悔しいデビューとなった岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が早くもポテンシャルの高さを見せつけた。

予選Aグループに振り分けられた岩佐は、1分27秒570をマーク。好タイムを記録するも、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が上回り、岩佐はグループ全体2位でQ2進出を果たした。

Bグループには岩佐のチームメイトであり、開幕戦ウィナーである野尻智紀(TEAM MUGEN)が出走。こちらもグループ3位のタイムを出しQ2に進出を決めている。Bグループではフリー走行から好調の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップ、開幕戦で自身初のポールポジションを獲得した阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が2番手と野尻を上回っている。

ポールポジションが決まるQ2は残り3分となったところで各車アタックを開始。文字通り一発勝負は僅差の戦いが繰り広げられると予想された。

しかし、そんな中、驚異的な速さを見せたのが岩佐だった。1分26秒632という2位にコンマ3秒もの大差をつけ、スーパーフォーミュラでの初ポールポジション獲得。経験のないオートポリスで素晴らしい走りを披露した。2位に牧野、3位には山本尚貴がつけている。

画像: 開幕戦では厳しいレースを強いられた岩佐だったが、第2戦では渾身のアタックを決め笑顔を見せた。

開幕戦では厳しいレースを強いられた岩佐だったが、第2戦では渾身のアタックを決め笑顔を見せた。

2024年 スーパーフォーミュラ 第2戦 予選結果(Q2)

1 15 岩佐歩夢 TEAM MUGEN 1’26.632
2 5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’26.970
3 64 山本尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING 1’27.046
4 38 阪口晴南 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’27.047
5 16 野尻智紀 TEAM MUGEN 1’27.063
6 36 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S 1’27.079
7 6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’27.094
8 8 福住仁嶺 Kids com Team KCMG 1’27.333
9 3 山下健太 KONDO RACING 1’27.412
10 7 小林可夢偉 Kids com Team KCMG 1’27.538
11 39 大湯都史樹 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’27.730
12 37 笹原右京 VANTELIN TEAM TOM’S 1’27.857

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