終盤の一気のスパートで、フェルスタッペンが6勝目
ところが25周目、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)のクラッシュで出たセーフティカーでまた潮目が変わった。これを機に2番手のフェルスタッペン以下がピットインして新品のインターミディエイトタイヤを履いたのに対し、首位のノリスはステイアウト。これが判断ミスで、1周遅れでタイヤ交換したもののここでフェルスタッペンとラッセルにかわされてしまう。
フェルスタッペン、ラッセル、ノリスの戦いは、路面が渇き、全車がドライタイヤへ交換したレース後半も続行。51周目にはラッセルのミスに乗じてノリスが2番手に浮上した。
優勝争いに決着がついたのは、54周目のクラッシュで出た2度目のセーフティカーが退去した59周目だった。ここでフェルスタッペンが一気にスパート。ノリスはこれについていけない。
一方、ラッセルはセーフティカー中にもう一度タイヤ交換したため5番手まで後退していた。終盤にはよりフレッシュなタイヤで先行車を追ったラッセルだったが、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抜くのに手間取ったことが響いて3番手まで順位を挽回するのが精一杯。フェルスタッペン、ノリス、ラッセルのオーダーで70周のレースはフィニッシュした。
「クレージーなレースだったけど、チームがいいピット判断をしてくれて、タイヤも上手くマネージメントできた。楽しいレースだったよ」とフィニッシュ後に会心の表情を見せたフェルスタッペンはこれでシーズン6勝目。ドライバーズ選手権では、今回まったくペースが上がらず最終的にリタイアに終わったランキング2位のシャルル・ルクレールとの差を56点に広げている。
次戦第10戦スペインGPは、6月21日〜23日、バルセロナ郊外モンメロのカタルーニャ・サーキットで開催される。(文:新村いつき)
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2024年F1第9戦カナダGP リザルト
2024年F1第9戦カナダGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)70周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+3.879s
3位 63 G.ラッセル(メルセデス) +4.317s
4位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+4.915s
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+10.199s
6位 14 F.アロンソ(アストンマーティン)+17.510s
7位 18 L.ストロール(アストンマーティン)+23.825s
8位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT))+28.872s
9位 10 P.ガスリー (アルピーヌ・ルノー)+30.021s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+30.313s
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14位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT) +50.694s
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)
ファステストラップ 44 L.ハミルトン(メルセデス)
2024年F1ドライバーズランキング(第9戦終了時)
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 194
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)138
3位 4 L.ノリス(マクラーレン)131
4位 55 C.サインツ(フェラーリ)108
5位 11 S.ペレス(レッドブル)107
6位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)81
7位 63 G.ラッセル(メルセデス)69
8位 44 L.ハミルトン(メルセデス)55
9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン)41
10位 22 角田裕毅(RB)19
2024年F1コンストラクターズランキング(第9戦終了時)
1位 レッドブル 301
2位 フェラーリ 252
3位 マクラーレン 212
4位 メルセデス 124
5位 アストンマーティン 58
6位 RB 28