フォルクスワーゲン「R」の特別な遺伝子を継承
2002年年に設立された独立事業部門「フォルクスワーゲン・インディビジュアルGmbH」はこれまで、全世界で30万台以上の「フォルクスワーゲンRモデル」をリリースしてきた。そのプロダクツは常に、モータースポーツとレースシーンに対する「フォルクスワーゲンブランド」としての情熱を、象徴し続けている。
その新作となる新型ゴルフR/ゴルフRヴァリアントが、いよいよ6月26日にワールドプレミアの時を迎える。期待が高まる中、6月19日に「直前情報」として公開されたのが、新しい19インチ鍛造ホイール「ヴァルメナウ」の進化ぶりだ。
ネーミングは、フォルクスワーゲンR本社があるヴォルフスブルク郊外のヴァルメナウ村にちなんで名付けられたもの。デザインは、スポーティなゴルフとしてスポーツカーファンをうならせた「R32」の、最初のモデルに装着されていたホイールにインスパイアされているという。
広大な開口部が、過酷なブレーキング時の安定性を高める
新しいパフォーマンスリムのデザインは、フォルクスワーゲンデザインと共同で開発された。フォルクスワーゲンのデザイナー、ランビール・カルハは「強度と重量の適切なバランスを見つけるのに、数か月、何度も繰り返しシミュレーションを重ねました」と、説明している
ホイールリムデザインの中心には、10個の長方形が重なり合っている。「ホイールをできるだけ大きく見せるために、さまざまなプロポーションを試しました」とカルハは語る。
開口率は71%と非常に高く、ブレーキをより効果的に冷却することができることから安定した効きとともに耐摩耗性も向上。特にレーストラックでの、熱ストレスを軽減できるという。
開口部の広さはもちろん、軽量化にも寄与しているようだ。ホイールリムあたりの重量はわずか8kgで、同等のアロイホイールよりも約20%軽量。バネ下重量を減らすことで、卓越したハンドリングを生み出している。
カラーは、ダイヤモンドカット仕上げのブラックまたはダークグレーから選択可能(235/35R19タイヤとセットで装着)。すべての新型ゴルフRに、オプションとして設定されている。