最高出力は240psから280psにアップ
ジュニアは、アルファロメオのコンパクトSUV。2024年4月にワールドプレミアされたときは「ミラノ」という車名だったが、イタリア政府からの指摘で「ジュニア」に変更された。ヨーロッパではもうすぐ発売されるジュニアのラインナップには、48Vハイブリッドの「イブリダ」とフルBEVの「エレットリカ」が設定される。
当初、エレットリカのモーター出力は、標準モデルが156psでハイパフォーマンス バージョンのヴェローチェが240psと発表されていた。だが、ジャーナリストに向けた試乗会を開催する数日前に、アルファロメオはジュニア ヴェローチェの最高出力を280psにアップすると発表した。このスペックは、ジュリアやステルヴィオ、トナーレのヴェローチェ バージョンと同じ数値だ。
型式認証前に行われるこの試乗会で、アルファロメオはジュニア ヴェローチェを公開する。もちろん、ジュニア ヴェローチェは単にモーターをパワーアップしただけのバージョンではない。ステアリングギア比は、このセグメントとしては最もダイレクトで最適な14.6として、ロードホールディングを向上させている。足まわりでは、スポーツサスペンションを装着して車高を25mm低めた。
前後のアンチロールバー(スタビライザー)もスポーティなものにされ、高いグリップレベルで安定した高速コーナリングをこなす。ブレーキシステムには、4ピストンのものブロックキャリパーと直径380mmのフロントディスクも採用している。トルセンデフも装着し、あらゆる条件下で最高のトラクションを発揮する。タイヤはBEV専用の20インチの高性能タイプだ。
アルファロメオ ジュニア ヴェローチェは、正式発表を目前にクラス最高のハンドリングやドライビング ダイナミクスを追求している。その開発には、4C、8C、ジュリア/ステルヴィオ クワドリフォリオ、ジュリアGTA、そして33ストラダーレといった、アルファロメオのハイパフォーマンスモデルを開発したチームが集められている。
なお、ジュニア ヴェローチェのオーダーは欧州では2024年後半に開始される予定だ。