ダ・コスタが上海に続き連勝!キャシディが痛恨のミスでノーポイント
ダブルヘッダーとなったポートランドE-Prix。インディカー・シリーズでもお馴染みのロードコースで行われた第13戦はミッチ・エバンス(JAGUAR TCS RACING)がポールポジション。フロントローにジェイク・ヒューズ(NEOM MCLAREN FORMULA E TEAM)が並んだ。
ランキング2位のパスカル・ウェーレイン(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)が8番グリッド、ランキング首位のキャシディは10番グリッドからのスタート。また、チャンピオン争いに加わっていたオリバー・ローランド(NISSAN FORMULA E TEAM)は体調不良により欠場となった。
27周の決勝は、ロードコースでの戦いということもあり、スローペースで進行。全車接近戦で、各車アタックモードを早めに消化したため、混戦のまま順位が目まぐるしく入れ替わる事態となった。
中盤になっても接近戦で、優勝予想がしずらい展開が続く中、ポールシッターのエバンスに5秒タイムペナルティが科されてしまう。原因は接触とのことだが、チャンピオン争いをしているだけに痛いミスとなった。
終盤にはランキングトップのキャシディが先頭に躍り出るも、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)やエバンス、ロビン・フラインス(ENVISION RACING)らが喰らい付き、虎視眈々と優勝を狙う。ただ、キャシディの後ろにはエバンスが入ったことでジャガー陣営にとって優位な状況となり、キャシディの優勝がかたいと思われた。
しかし、残り2周の最終コーナー手前でまさかの単独スピン。S字1つ目でラインが膨れたキャシディがS字のふたつ目でタイトになってしまい挙動を乱しスピン。なんと優勝まであと1周というところでポイント圏外まで下がってしまった。
キャシディが脱落し、2位のエバンスがトップに浮上。2位につけるダ・コスタはエバンスに5秒のタイム加算があることを理解しており、無理な追い抜きは仕掛けずポジションは変わらなかった。
エバンスがトップチェッカーを受けるも、タイム加算ペナルティによりダ・コスタが優勝。前戦上海で復活の優勝を果たしたダ・コスタは連勝で今季3勝目をあげた。2位にはフラインス、3位にはジャン-エリック・ベルニュ(DS PENSKE)が入っている。
今季絶好調のキャシディはここに来て珍しいミスを犯しノーポイント。しかし、ランキング2位のウェーレインも10位と振るわず、両者の差は24ポイントとキャシディの優位は続いている。