F1から得た教訓を駆使して生み出されたモデル
「DBX707」は、アストンマーティン初のSUV「DBX」のハイパフォーマンスモデル。4.4L V8ツインターボは最高出力700ps/最大トルク900Nmに強化され、9速「湿式クラッチ」ATを介して必要に応じて最大100%のトルクをリアアクスルへ送ることができる全輪駆動システムを搭載する。
「DBX707」という車名はその最高出力に由来する。世界最強のSUVであることをアピールするものだが、最高出力を車名に用いるのはアストンマーティンとしては初めてだ。
今回そんなアストンマーティンDBXのラインナップに新たに加わった「DBX707 AMR24エディション」は、DBX707をベースに、F1マシンからインスピレーションを得たという内外装デザインを施すなど、F1から得た教訓を駆使して生み出されたモデル。
ボディカラーは「ポディウムグリーン」「オニキスブラック」の2種類で、ブレーキキャリパーには「アストンマーティン・レーシング・グリーン」「AMRライム」の2色を設定。サテンまたはグロスブラック塗装の23インチ「Fortis」ホイールや、「AMR24」エンジンプラークなども採用される。
またグロスブラックやカーボンファイバーのパネルには、F1マシンのAMR24やF1のオフィシャル・メディカルカーを想起させる、「ライム・グリーン」または「トロフィー・シルバー」のアクセントが施される。
インテリアにもアストンマーティン・グリーンとAMRライム
インテリアではトリムに2種類の配色を用意。ひとつはオニキスブラックのモノトーンに印象的なライムカラーのステッチとパイピング。もうひとつはオニキスブラックとアイフェルグリーンのツートンに、ライムカラーのステッチを施したものとなる。またインテリアの各所に、カーボンファイバーパネルやダーククロム製のパーツ、サテンクロム仕上げのチタンメッシュなども採用される。
これらの装備により、「AMR24エディション」はアストンマーティンのレースの血統をより色濃く反映し、F1マシンやF1公式メディカルカーと同じレーシングアイデンティティを持つモデルとなっている。
また、「DBX707 AMR24エディション」はアストンマーティンのオーディオパートナーBowers & Wilkinsによって開発された新型サウンドシステムを搭載、さらに4月に発表された新型DBX707はアストンマーティンの自社開発による最新式インフォテイメントシステムや斬新なキャビン設計の導入などのアップグレードも行われている。
■アストンマーティン グローバル・チーフ・ブランド&コマーシャル・オフィサーであるマルコ・マティアッチ氏のコメント
「技術革新を施したインテリアがクラス最高レベルのパフォーマンスに手に入れた今、DBX707のAMR24エディションは、ストリートで圧倒的な存在感を放つウルトララグジュアリーSUVとして確固たる地位を築きました。アストンマーティンは世界のモータースポーツの頂点で競争を続けており、そのことが我々のブランドやロードカーのプロダクト戦略の大きな柱となっています。また、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームへの称賛の証としてこの特別仕様車をリリースできることは最高の喜びです」
「DBX707 AMR24エディション」の注文受け付けは欧州ですでに始まっているが、日本導入時期についてはアナウンスされていない。