ポルシェデザインは2024年7月13日、同社とウォッチメディア「HODINKEE(ホディンキー)」とのコラボモデル「クロノグラフ1 Hodinkee 2024エディション」を発表しました。

1972年に生まれた名品クロノグラフの復刻版をベースにした限定品

画像: 右が「ポルシェデザイン クロノグラフ1 Hodinkeeエディション」、左がオリジナルモデルの「クロノグラフ1」。

右が「ポルシェデザイン クロノグラフ1 Hodinkeeエディション」、左がオリジナルモデルの「クロノグラフ1」。

ポルシェデザイン クロノグラフ1は、1972年にオリジナルモデルが登場しました。そのデザインを手掛けたのは、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ氏。フェルディナント・ポルシェの孫で、スポーツカーメーカーのポルシェを創業したフェリー・ポルシェの長男である彼は、ポルシェ911のデザインを手掛けたことでも知られています。

そんなフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ氏がデザインした腕時計「ポルシェデザイン クロノグラフ1」は、ポルシェ911の設計思想に通じる機能性とデザイン性を備えた先進的な1本でした。

ポルシェのスポーツカーや航空機の計器類に見られる、ブラックの文字盤に映えるホワイトのレターとバトン型の時針&分針を備えた視認性に優れた文字盤を採用。また、シルバーやゴールドといった腕時計のケースやブレスレットの素材の色が腕時計の外装色となるのが一般的だった当時、クロノグラフ1はオールブラックという外装を採り入れたのです。それまでの腕時計にないクロノグラフ1のルックスは、大いに注目を集めたのです。

軍用としても認められた機能性

画像: ケース上段の5本が各国の軍隊に供給されたオリジナルのクロノグラフ1。下は2023年発売の「クロノグラフ1 ユーティリティ」。

ケース上段の5本が各国の軍隊に供給されたオリジナルのクロノグラフ1。下は2023年発売の「クロノグラフ1 ユーティリティ」。

そんなクロノグラフ1の機能性は、各国の軍隊にも認められました。ミルスペック(軍隊の採用基準)を満たす仕様に改められてアメリカ、アラブ首長国連邦、スイス、英国や、NATO加盟国の軍隊などに納入されました。

ちなみに、1986年に公開され映画「トップガン」では、トム・クルーズが演じた主人公のマーヴェリックがオリジナルモデル、つまり1972年から製造が始まった初代にあたるポルシェデザイン クロノグラフ1を着用していました。ホディンキーの記事によると、2022年公開の続編「トップガン マーヴェリック」でもトム・クルーズは1作目で使用したのとまったく同じ クロノグラフ1を着用していたそうです。

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