新スター候補生セスクス、衝撃的活躍も表彰台を逃す

WRCにまた新たな、しかもとびきりの才能が誕生した。トヨタの快走以上に、ラトビアの観客を沸かせたのが地元出身マルティンス・セスクスの大活躍だった。

画像: 初めて実戦で乗るハイブリッド仕様のプーマ・ラリー1で快走を見せ、注目を集めたマルティンス・セスクス。初表彰台獲得かと思われたが、トラブルに見舞われ7位に終わった。

初めて実戦で乗るハイブリッド仕様のプーマ・ラリー1で快走を見せ、注目を集めたマルティンス・セスクス。初表彰台獲得かと思われたが、トラブルに見舞われ7位に終わった。

前戦ポーランドでプーマ・ラリー1に初搭乗。パワーに劣るノンハイブリッド仕様ながら5位を獲得して関係者たちを驚かせた24歳の新鋭は、今回初めて他と同じハイブリッド仕様を得ると、有利なスタート順も活かして金曜日に自身初を含む2回のベストタイムを獲得するなどの脅威の走りを見せて首位ロバンペラに僅差の2番手に浮上した。

土曜日にはオジェと激しい2番手争いを展開。最終日もオイット・タナックの追い上げを振り切って、ラリー1経験わずか2戦目にしての初表彰台獲得かと思われたが、なんと最終ステージでプーマに駆動系のトラブルが発生。7位まで順位を落としてラリーを終えた。

それでも3人のチャンピオン経験者を相手に一歩も引かない大立ち回りを見せたセスクスは「この週末は素晴らしかったからハッピーだ。いつか結果はついてくるだろう」と大物感を漂わせる気丈なコメントを残している。

次戦第9戦「ラリー・フィンランド」は、8月1日〜4日、ユバスキュラを中心に開催される。ラリー・フィンランドは、第7戦ラリー・ポーランドから始まった夏のハイスピード・グラベル3連戦の最後を締めくくるイベントとなる。(文:新村いつき)

2024年 WRC第8戦ラリー・ラトビア リザルト

2024年 WRC第8戦ラリー・ラトビア 結果

1位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド ) 2h31m47.6s
2位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)+39.2s
3位:O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1ハイブリッド)+1m04.5s
4位:A.フルモー(フォード・プーマ ラリー1ハイブリッド) +1m31.5s
5位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)+1m42.7s
6位:勝田貴元 (トヨタ GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)+2m07.0s
7位:M.セスクス(フォード・プーマ ラリー1ハイブリッド)+2m45.4s
8位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1ハイブリッド) ド) +2m46.4s
9位:G.ミュンスター(フォード・プーマ ラリー1ハイブリッド)+5m23.1s
10位:E.ラッピ(ヒョンデ i20N ラリー1ハイブリッド) +5m23.1s(同タイム)

2024年 WRCドライバーズランキング(第8戦終了時)

1位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)145
2位 O.タナック(ヒョンデ)137
3位 E.エバンス(トヨタ)132
4位 S.オジェ(トヨタ)117
5位 A.フルモー(Mスポーツ・フォード)101
6位 K.ロバンペラ(トヨタ)86
7位 勝田貴元(トヨタ)65

2024年 WRCマニュファクチャラーズズランキング(第8戦終了時)

1位 ヒョンデ 351
2位 トヨタ 350
3位 Mスポーツ・フォード 177

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