2024年7月24日、マセラティ ジャパンは同年5月にオーダー受け付けを開始した新型「グランカブリオ」の日本上陸第1号車をメディアに向けて公開した。

クーペ以上に流麗なオープン4シーター

マセラティの新型グランカブリオは、2023年から日本に導入されているクーペの新型グラントゥーリズモをベースとした4シーターのオープントップモデルだ。既に2024年5月からオーダー受け付けを開始しているが、日本仕様は最高出力550psと最大トルク650Nmを発生する3.0LのガソリンV6ツインターボエンジン「ネットゥーノ」を搭載した「トロフェオ」バージョン。組み合わされるトランスミッションは8速ATで、4輪を駆動する。このパワートレーンは、グラントゥーリズモと同じものだ。

画像: クローズド時のスタイリングも美しい。ソフトトップはキャンバス製で5色から選べる。

クローズド時のスタイリングも美しい。ソフトトップはキャンバス製で5色から選べる。

新型グラントゥーリズモと同時進行で開発されただけのことはあり、オープン化に伴うデザインの破綻はない。むしろ、リアのグラマラスなフェンダーラインなどは、リアピラーやウインドーがないぶん、クーペのグラントゥーリズモよりも際立って見える。それでいながら、最高速度は316km/h、0→100km/h加速は3.6秒というハイパフォーマンスを発揮する。

電動開閉ソフトトップはファブリック製で、5色から選べる。インパネ中央のタッチスクリーンで操作すれば、車速が50km/h以下なら走行中でもわずか14秒で開閉できる。ソフトトップ格納の際にはトランクスペースへの干渉を最小限におさえ、またオープン時でもおとな4人が快適に乗車できるフル4シーターオープンとしているのも特徴的だ。

画像: イタリアの職人技と厳選された素材の使用で、エレガントかつ高級感にあふれたインテリア。

イタリアの職人技と厳選された素材の使用で、エレガントかつ高級感にあふれたインテリア。

オープンエアモータリングをより快適に過ごすために、フロントシートには乗員の首まわりを温めるネックウオーマーを標準装備。リアシートに乗員がいない場合は、標準装備のウインドストッパーをセットすれば車内の乱気流発生を軽減し、エアロダイナミクスを最大限に活かすことができる。

グラントゥーリズモ同様、インテリアはイタリアの職人技と厳選された素材を使用して、エレガントかつ高級感にあふれている。イタリアのソナス・ファベール製のプレミアムオーディオやマルチメディアシステムといった快適装備をはじめ、ADASによる安全装備も充実している。

車両価格(税込)は、3120万円。前述のように2024年5月からオーダー受け付けは始まっているが、デリバリーは同年第3四半期から開始される予定だ。

なお、グラントゥーリズモ/グランカブリオとも、バッテリーEV版の「フォルゴーレ」もラインナップされる。こちらも日本導入が予定されているが、日本デビューは2025年以降になりそうだ。(文と写真:篠原 政明)

画像: オープン時のリアスタイルは、クーペのグラントゥーリズモよりもリアフェンダーが際立って見える。

オープン時のリアスタイルは、クーペのグラントゥーリズモよりもリアフェンダーが際立って見える。

マセラティ グランカブリオ トロフェオ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4966×1957×1365mm
(ドアミラーを含む全幅は2113mm)
●ホイールベース:2929mm
●車両重量(EU認証):1895kg
●エンジン:90度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:2992cc
●最高出力:404kW(550ps)/6500rpm
●最大トルク:650Nm(66.3kgm)/3000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・70L
●0→100km/h加速:3.6秒
●最高速度:316km/h
●EUコンバインドサイクル燃費:9.4km/L
●タイヤサイズ:前265/30ZR20、後295/30ZR21
●車両価格(税込):3120万円

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