インドネシアの郷土料理となるパダン料理店へ
食事ができる場所はいくつもありましたが、選んだのは、やっぱりインドネシア料理店。店の入り口には「SIMPANG RAYA」とあります。たぶん「シンパンラヤ」と読むのでしょう。グーグルで検索したところ、インドネシア料理のパダン料理店とあったので、ここに入ることにしました。
入ってみれば、日本の地方の観光地にもよくありそうな食堂風。テーブルに座ると、店員さんが、さっそく料理を持ってきます。えっ?なになに?と思っているうちに、テーブルには小さなお皿が10枚以上も並んでいるではありませんか。有無を言わさず、メニューもなしで、いきなり料理が出てきたので、びっくり!
慌てて、スマートフォンを使ってインドネシア語に翻訳して、店のシステムを尋ねてみます。すると、どうやら皿ごとに値段が決まっていて、食べた分だけを支払うようです。1皿の価格は300円程度とか。よく見ると、お皿にはラップがかけてあって、手を出さなければ、他のお客にも回せるようになっています。一部、ラップのないものもありますが・・・。まわりの地元の人たちを見ると、やはり複数のお皿を前に食事をしています。ただし並ぶ数は、あきらかに僕たちのほうが多いのは、きっと観光客対応だったのでしょう。
また、皿を持って奥にある厨房に向かう人もいたので、ついて行ってみると、そこには別の料理も用意されていました。欲しい料理がない人は、奥に行って注文するというわけですね。1皿いくらというのであれば、日本の回転ずしと同じシステムです。逆に、文字ベースのメニューに悩む必要もありませんから、観光客としてはウェルカムかもしれませんね。
スパイシーだけれど素材の味も十分に楽しめる
今回、この店には同業のライター仲間4人で行きました。それぞれが勝手気ままに、皿のラップをはがして食べてみました。見れば、キッシュのようなものもあれば、肉、魚、野菜まで、幅広い素材が用意されています。
そこで適当にとり分けますが、メニューがないから、いったい何の肉なのか、さっぱりわかりません。それでも、だいたい見たとおり?の予想できる味でした。というか、予想できそうな皿しか選ばなかったのですが・・・。味はといえば、マイルドなインド料理のよう。煮込み料理が中心で、タイ米との相性もばっちり! それほど辛くなくてヘルシーでした。最後に、スイカとココナッツミルクとゼリーのスイーツをいただき、おなかはいっぱいに。お会計は、4人で38万6925ルピー(約3700円)。一人あたり、1000円もかかりませんでしたよ。
衛生面も問題ありませんでしたし、店員さんの対応も親切。会計は、タブレットで計算して、カード決済。高速道路のお店ですから安心して使えるというのは、日本と同じということなんですね。大満足のグルメとなりました!(文と写真:鈴木ケンイチ)