優勝候補は高速ラリーを得意とするトヨタ、中でも連勝中のロバンペラに注目

ラリー・フィンランドは、WRCの中でもっとも平均速度が高いグラベル(未舗装路)ラリーとして知られている。森の中を縫うようにして走る道は緩やかな高速コーナーが連続し、路面は全体的にフラット。そのため非常にスピードが乗り、またクレスト(丘)やジャンプなど起伏が多いのも特徴となる。

画像: ラリー・フィンランドのスペシャルステージ路面。路面は全体的にフラットだが、クレスト(丘)やジャンプなど起伏もある。

ラリー・フィンランドのスペシャルステージ路面。路面は全体的にフラットだが、クレスト(丘)やジャンプなど起伏もある。

第7戦ラリー・ポーランド、第8戦ラリー・ラトビアと続いてきた戦いは、夏のハイスピード・グラベル3連戦と呼ばれるが、中でもとくにラリー・フィンランドのステージは路面が硬く、超高速ラリーとなることが多い。

優勝候補は高速ラリーを得意とするトヨタ。サービスパークが置かれるユヴァスキュラからほど近い場所にヘッドクオーターを置くトヨタラリーチームは、過去6年間で5勝を獲得するなどこのラリーを得意としており、今回はカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジェの3台に加え、勝田貴元、サミ・パヤリの5台体制で参戦、必勝を期す。

中でも、ユヴァスキュラ出身の2年連続世界王者ロバンペラが地元での初勝利なるか、ラリー1でのデビュー戦となる若手サミ・パヤリがどんな走りを見せるかに注目が集まる。

対するヒョンデは、第8戦ラリー・ラトビアに続き、ティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナックの2枚看板に、高速グラベルを得意とするエサペッカ・ラッピを加えた3人にがワークスエントリー。

今大会より2台体制に戻るMスポーツ・フォードは、アドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンスターでライバルに挑む。

昨年のラリー・フィンランドではトヨタのエルフィン・エバンスがデイ3翌土曜日に7連続ベストをマークする圧巻の走りで勝利を決定づけると、日曜日も最終パワーステージを含む3SSでベストをマークし、フルポイントの30点を獲得した。

【参考】2023年 WRC第9戦ラリー・フィンランド 結果

1位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h33m11.3s
2位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1)+39.1s
3位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m36.7s
4位:T.スニネン(ヒョンデ i20N ラリー1)+1m41.0s
5位:J.ラトラバ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+4m09.4s
6位:O.ソルベルグ(シュコダ ファビア RS ラリー2エボ)+9m33.6s
7位:S.パエリ(シュコダ ファビア RS ラリー2エボ)+10m03.7s
8位:A.フルモー(フォード フィエスタ ラリー2)+10m37.5s
9位:N.グライジン(シュコダ ファビア RS ラリー2エボ))+11m11.5s
10位:A.ミケルセン(シュコダ ファビア RS ラリー2エボ)+11m35.2s

This article is a sponsored article by
''.