ポルシェ 911ターボが登場してから今年で50年。ポルシェ911のハイパフォーマンスの象徴ともなってきた「911ターボ」の軌跡をたどる短期連載企画、今回は最新の第8世代が達した高みの「今」を紹介しよう。

第8世代:992ターボ(2020-)0→100km/h加速はついに3秒の壁を破る

1974年にデビューして以来、高性能スポーツカーの世界的なベンチマークであり続けてきた911ターボ。その最新モデル「992ターボ」が登場したのは2020年。

画像: 大型化された可変リアスポイラー、一直線に伸びたLEDテールライトライトバーを装備。

大型化された可変リアスポイラー、一直線に伸びたLEDテールライトライトバーを装備。

新設計の3745cc水平対向6気筒ツインターボエンジンは電子制御バイパスバルブ付きシンメトリカルVTGターボチャージャーやピエゾインジェクターを備え、最高出力580ps、最大トルク750Nmを発生。そのパワーは911ターボ専用設定の8速PDK(ポルシェ ドッペルクップルングトランスミッション)と、4WDシステムのポルシェ トラクションマネジメント(PTM)によって4輪に伝達される。

そのパフォーマンスは3.0 Lシングル ターボチャージャーを搭載した初代930ターボ(260ps)の2倍以上となり、0→100km/h加速は3秒の壁を破り2.8秒となった。

最新の911ターボは先代よりフロントが45mm、リアが20mmワイドになり、アクティブフロントスポイラーと可変リアスポイラーも大型化され、さらに力強いスタイリングになった。インタークーラーはリアリッド下の気流内に配置される。

また高性能バージョンの「911ターボS」が先行してデビューしたこと、カブリオレバージョンも同時発表されたことも話題となった。

ポルシェ911ターボは1974年に「930ターボ」としてデビューして以来、長年にわたって、より速く、より大きく、より快適に進化してきたが、第8世代となった最新型でも高性能と日常の使いやすさ、情熱と信頼性、ダイナミズムと効率性といった基本的な性格を変わることなく兼ね備えている。

ポルシェ 911ターボ(2020)[992ターボ] 主要諸元

●全長×全幅×全高:4535×1900×1303mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1640kg
●エンジン:水冷・水平対向6 DOHCツインターボ
●排気量:3745cc
●最高出力:580ps/6500rpm
●最大トルク:750Nm/2250-4500rpm
●トランスミッション:8速DCT(PDK)
●駆動方式:4WD
●最高速:320km/h
●0→100km/h加速:2.8秒

ポルシェ 911ターボS(2020)[992ターボ] 主要諸元

●全長×全幅×全高:4535×1900×1303mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1640kg
●エンジン:水冷・水平対向6 DOHCツインターボ
●排気量:3745cc
●最高出力:650ps/6750rpm
●最大トルク:800Nm/2500-4000rpm
●トランスミッション:8速DCT(PDK)
●駆動方式:4WD
●最高速:330km/h
●0→100km/h加速:2.7秒

画像: 1974年にデビューして以来、50年にわたり基本設計を変えることなく進化してきた911ターボ。左が初代930ターボ、右が最新の8代目992ターボ。

1974年にデビューして以来、50年にわたり基本設計を変えることなく進化してきた911ターボ。左が初代930ターボ、右が最新の8代目992ターボ。

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