「スーパーカー」は、スーパースポーツカーだけではない。ひとことで表せば、「夢を与えてくれるような存在」だ。ここでは、国内外のそんな魅力あるモデルたちを簡単に紹介していこう。今回は、ロールス・ロイス スペクター(ROLLS-ROYCE SPECTRE)だ。

ロールス・ロイス初のバッテリー電気自動車

画像: 流麗なファストバック スタイルは空力性能の向上にも貢献しており、Cd値はロールス・ロイス史上最も低い0.25を実現。

流麗なファストバック スタイルは空力性能の向上にも貢献しており、Cd値はロールス・ロイス史上最も低い0.25を実現。

2030年までに全ラインナップのBEV(バッテリー電気自動車)化を目指すロールス・ロイス(以下、RR)の第一弾。ヨットからインスパイアされたというデザインは全長5.5m近い巨体にRR史上最大のパンテオン グリルを備えながら、Cd値は0.25を達成。インテリアもRRの伝統と先進性を兼ね備え、天井やダッシュボードにイルミネーションを多用している。

102kWhの大容量リチウムイオン電池で前後2モーターを駆動する4WDで、車両重量も3トン近いが0→100km/h加速を4.5秒でこなし、最高速度は250km/h。しかも航続距離は約530kmに達する。オールアルミ製のスペースフレーム プラットフォームや、コンピュータが4輪を独立してコントロールするプラナー サスペンションに4WSなどを組み合わせ、魔法のじゅうたんのような乗り心地を高水準で提供する。

ロールス・ロイス スペクター 主要諸元

●全長:5453mm
●全幅:2017mm
●全高:1573mm
●ホイールベース:3210mm
●車両重量:2990kg
●駆動方式:4WD
●エンジン:交流電動機×2
●システム総合出力:430kW(584hp)
●システム総合トルク:900Nm
●WLTPモード航続距離:約530km
●0→100km/h加速:4.5秒
●最高速:250km/h
●車両価格(税込):4800万円

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