2024年9月15日、WEC(世界耐久選手権)第7戦富士6時間決勝が富士スピードウェイで行われ、6号車ポルシェが今季2勝目をあげた。2位に15号車BMW、3位には36号車アルピーヌが入った。地元レースで優勝候補にあがっていたトヨタは、7号車がリタイア、8号車は10位に終わった。この結果、ポルシェがマニュファクチャラーズ部門で首位に復帰、ドライバーズ部門でも6号車が首位を守って、最終戦バーレーン8時間に向かうことになった。(写真:井上雅行)

アクシデントとペナルティ、トヨタにとっては厳しい結果に

優勝候補の筆頭にあげられていたトヨタにとっては、BoP性能調整の影響もあったのか、厳しいレースとなった。

画像: 地元富士スピードウェイで優勝が期待されたトヨタだったが、10位、リタイアと不本意な結果となった。

地元富士スピードウェイで優勝が期待されたトヨタだったが、10位、リタイアと不本意な結果となった。

4番グリッドからスタートした7号車トヨタは、残り2時間の時点で首位に立つなど上位争いを繰り広げていたが、5号車ポルシェとの接触によるダメージでリタイア。最終戦のバーレーン8時間では優勝すれば38ポイントが獲得できるため(6時間レースの場合は25ポイント)、まだ逆転の可能性は残っているものの、ドライバータイトル獲得は極めて難しい状況となった。

2番グリッドからスタートした8号車も、レース序盤に順位を落としたものの中盤から着実に上げて終盤には3位に浮上したが、最後のピットアウト直後に青旗無視があったとしてドライブスルーペナルティを受けて10位でレースを終えた。

トヨタはマニュファクチャラー部門ではポルシェに10ポイント差の2番手に後退したが、こちらはまだ逆転タイトル獲得の可能性を大きく残す状況となっている。

次戦最終戦バーレーン8時間は10月31日に開幕、11月2日に決勝レースが行われる。

画像: 93号車プジョー9x8は安定したラップを刻み続け、リアウイング設置後の最高位4位フィニッシュを果たした。

93号車プジョー9x8は安定したラップを刻み続け、リアウイング設置後の最高位4位フィニッシュを果たした。

2024年WEC世界耐久選手権第7戦富士6時間 決勝

1位 6 ポルシェ 963(エストレ/ロッテラー/バンスール)213周
2位 15 BMW M Hybrid V8(バンスール/マルチェッロ/ウィットマン)+16.601s
3位 36 アルピーヌA424(ラピエール/シューマッハ/バキシビエール)+42.321s
4位 93 プジョー 9X8(イェンセン/ミュラー/ベルニュ)+45.846s
5位 12 ポルシェ 963・ハーツ・チームJOTA(スティーブンス/アイロット/ナト)+49.689s
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10位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+58.879s
リタイア 7 トヨタGR010ハイブリッド(デフリース/小林可夢偉/コンウエイ)

2024年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第7戦終了時)

1位 エストレ/ロッテラー/バンスール(6号車ポルシェ)150
2位 フオコ/モリーナ/ニールセン(50号車フェラーリ)115
3位 小林可夢偉/デフリース(8号車トヨタ)113
4位 マコービック/キャンベル/クリステンセン(5号車ポルシェ) 77
5位 アイロット/スティブンス(12号車ポルシェ)70
5位 ブエミ/ハートレー/平川亮(7号車トヨタ)70

2024年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第7戦終了時)

1位 ポルシェ 161
2位トヨタ 151
3位 フェラーリ 134
4位 アルピーヌ 52
5位 BMW 49

2024年WEC世界耐久選手権ワールドカップ プライベートチーム(第7戦終了時)

1位 ハーツチームJOTA(12号車ポルシェ)165
2位 AFコルセ(83号車フェラーリ)122
2位 プロトンコンペティション(99号車ポルシェ)116
4位 ハーツチームJOTA(38号車ポルシェ) 115

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