ランクル、ハイラックス、トライトンなど最近、日本でも注目が高まっているクロスカントリー車が、飛んで跳ねてぐいぐい曲がる!「XCRスプリントカップ北海道」を初観戦。乗用車系ラリーイベントとはまたひと味違う、迫力満点の激走ぶりはなかなかに見ものです。(写真:原田 淳 圭rallyproject、神原 久 Webモーターマガジン編集部)

カテゴリー、サイズ、搭載エンジンなど多彩なバリエーション

はじめに白状しておきますが、観戦の主たる目的は三菱トライトンで参戦している自動車評論家 竹岡 圭さんのチーム「圭 rallyproject」の「個人的」応援です。おかげで、メディアパスなし仕事抜き。思い切りふらりと訪れた今どきのラリー観戦でしたが、十分楽しむことができました。

画像: 池田町のコンビニ駐車場で休んでいたら、新井敏弘選手が駆る55号車SUBARU WRX S4が普通に信号待ちしていた。リエゾンでのこういう遭遇が、実はとっても楽しい。

池田町のコンビニ駐車場で休んでいたら、新井敏弘選手が駆る55号車SUBARU WRX S4が普通に信号待ちしていた。リエゾンでのこういう遭遇が、実はとっても楽しい。

画像: 観客とマシンの距離感が思い切り近いのも、ラリーイベントの魅力。オフィシャルの皆さんも手を振ってくれる。

観客とマシンの距離感が思い切り近いのも、ラリーイベントの魅力。オフィシャルの皆さんも手を振ってくれる。

2022年から始まった「XCRスプリントカップ北海道」は、JAF規定に則って開催される競技会です。そのイベントタイトルどおり参加車両は最近、日本でもとみに注目を集めているクロスカントリー(略してXC)車が中心となります。

シリーズの参加車両規定で定義される「XC車両」とは、「シャシーにラダーフレーム構造を持つ⾞両およびモノコック構造でも同様のシャシー剛性を持つと本シリーズ事務局が認めた」車両です。

全高が160cmを越える車両が基本で、タイヤについても指定された銘柄のものしか使えません。しかもMT(マッドテレーン)とHT(ハイウェイテレーン)は禁止されています。

ちなみに今回、観戦した第4戦(ラリー北海道と併催)に参加した車両は、ランドクルーザー1台、トヨタハイラックス4台、三菱トライトン2台、さらにスズキ ジムニーとジムニーシエラというラダーフレーム勢に加え、マツダ CX-5、トヨタ ライズ など、よく見れば今どきかなり人気のSUVたちが17台も揃っていました。

画像: 北海道マツダの社員チームは、ほとんどドノーマルだというマツダCX-5で参戦。

北海道マツダの社員チームは、ほとんどドノーマルだというマツダCX-5で参戦。

画像: 三菱自動車社員の有志チームは、エクリプスクロスPHEVで参戦。

三菱自動車社員の有志チームは、エクリプスクロスPHEVで参戦。

さらに三菱勢としてはエクリプスクロスとアウトランダーのPHEVまで激走するということで、パワートレーンひとつとっても驚くほどバラエティ豊か。総計17台の顔触れだけ見ても、そうとう面白くなりそうな予感があったわけです。

お目当ての竹岡 圭さんが駆る三菱トライトン(正式マシン名:圭 rp×TOYOTIRE×三菱トライトン・通称モモ//トン号)はと言えば、XC-2クラス(カタログ表⽰の⾞両重量が2,000kg を超えるXC ⾞両、および気筒容積2,000ccを越えるSUV⾞両)で参戦しています。直接的なライバルはランクルとハイラックス、CX-5になるようです。

タイヤは、トーヨータイヤの「オープンカントリー R/T」(サイズは265/70R17)をチョイス。こちらは、「R/T:ラギッドテレーン」という比較的新しいカテゴリーに属しています。

画像: トーヨー オープンカントリーユーザーは今回、9台に増えた。「インフォメーション性が高いので、安心しえ踏んでいける」(竹岡さん)という。

トーヨー オープンカントリーユーザーは今回、9台に増えた。「インフォメーション性が高いので、安心しえ踏んでいける」(竹岡さん)という。

基本性能は、ラフロードでのトラクション性能をやや重視したオールテレーン:A/T的特性といったところでしょうか。オンオフ問わない優れたバランスの良さが魅力で、都会派だけど時にはオフロードも楽しみたい、というクロカンユーザーにお勧めしたい「遊び心」に富んだタイヤ、と言えそうです。

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