フラットな路面と流れるようなコーナーが連続
ラリー・チリ・ビオビオは、2019年の5月に初めてWRCとして開催され、昨年4年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したグラベル(未舗装路)イベント。今回も戦いの舞台となるのは、南北に長いチリの中部に位置するビオビオ州。その州都であるコンセプシオンに、今年もサービスパークが置かれる。
コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、北欧のラリーのようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続する。しかし、同時にツイスティなコーナーも少なくない。
昨年は開催時期が5月から9月に移動した影響もあり、路面コンディションが大きく変化。タイヤをすり減らすようなざらざらとした路面が増えたことで、タイヤのマネージメントも非常に重要な一戦となった。今年も引き続き開催時期が9月のため、天候次第では昨年と同じようなタイヤに厳しいコンディションとなる可能性がある。
なお、ラリー・チリ・ビオビオ では、グラベルラリー特有のスタート順のハンデでランキング上位勢が苦しむ中、Mスポーツ・フォードから参戦していたオィット・タナックがタイヤをマネージメントして優勝した。
【参考】2023年 WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ 結果
1位:O.タナック(フォード・プーマ ラリー1 )3h06m38.1s
2位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリ1)+42.1s
3位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m06.9s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1) +2m11.0s
5位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+4m41.5s
6位:O.ソルベルグ(シュコダ ファビア RS ラリー)+8m18.5s
7位:G.グリーンスミス(シュコダ ファビア RS ラリー2) +8m44.3s
8位:S.パエリ(シュコダ ファビア RS ラリー2)+9m20.6s
9位:Y.ロッセル (シトロエンC3 ラリー2) +9m53.9s
10位:N.グライジン(シュコダ ファビア RS ラリー2)+10m08.2s