2024年9月26日から29日にかけて、世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・チリ・ビオビオがチリのコンセプシオンを中心に開催される。ここまでの10戦でトヨタ6勝、ヒョンデ4勝だが、マニュファクチャラーズ選手権ではヒョンデがトヨタとの差を35点にまで広げ、ドライバーズ選手権でもヒョンデのティエリー・ヌーヴィルとオィット・タナックがリードしてシーズン終盤に向かおうとしている。

フラットな路面と流れるようなコーナーが連続

ラリー・チリ・ビオビオは、2019年の5月に初めてWRCとして開催され、昨年4年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したグラベル(未舗装路)イベント。今回も戦いの舞台となるのは、南北に長いチリの中部に位置するビオビオ州。その州都であるコンセプシオンに、今年もサービスパークが置かれる。

画像: 昨年のラリー・チリ・ビオビオを制したオイット・タナック(当時はフォードから参戦)。タナックは今年はヒョンデに移籍している。

昨年のラリー・チリ・ビオビオを制したオイット・タナック(当時はフォードから参戦)。タナックは今年はヒョンデに移籍している。

コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、北欧のラリーのようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続する。しかし、同時にツイスティなコーナーも少なくない。

昨年は開催時期が5月から9月に移動した影響もあり、路面コンディションが大きく変化。タイヤをすり減らすようなざらざらとした路面が増えたことで、タイヤのマネージメントも非常に重要な一戦となった。今年も引き続き開催時期が9月のため、天候次第では昨年と同じようなタイヤに厳しいコンディションとなる可能性がある。

なお、ラリー・チリ・ビオビオ では、グラベルラリー特有のスタート順のハンデでランキング上位勢が苦しむ中、Mスポーツ・フォードから参戦していたオィット・タナックがタイヤをマネージメントして優勝した。

【参考】2023年 WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ 結果

1位:O.タナック(フォード・プーマ ラリー1 )3h06m38.1s
2位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリ1)+42.1s
3位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m06.9s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1) +2m11.0s
5位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+4m41.5s
6位:O.ソルベルグ(シュコダ ファビア RS ラリー)+8m18.5s
7位:G.グリーンスミス(シュコダ ファビア RS ラリー2) +8m44.3s
8位:S.パエリ(シュコダ ファビア RS ラリー2)+9m20.6s
9位:Y.ロッセル (シトロエンC3 ラリー2) +9m53.9s
10位:N.グライジン(シュコダ ファビア RS ラリー2)+10m08.2s

This article is a sponsored article by
''.