スリリングなレースとなることが多いブラジルGP

ブラジルGP(正式なイベント名称はサンパウロGP)が行われるインテルラゴス・サーキット(アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ=Aut dromo Jos Carlos Pace)は、1940年にオープンした古き良きオールドファッションなコース。

画像: インテルラゴス・サーキットは外周が豪快な高速セクション、インフィールドはリズミカルなコーナーが連続するセクションとなる。

インテルラゴス・サーキットは外周が豪快な高速セクション、インフィールドはリズミカルなコーナーが連続するセクションとなる。

ブラジルGPはスリリングなレースとなることが多いが、それはインテルラゴス・サーキットのコースレイアウトによるところも大きい。1コーナーの後に急な下り坂セクションが訪れ、その後、いくつかの曲がりくねったターンのある長い上り坂が続き、フィニッシュラインに向かって長い直線が続く。

13コーナーから1コーナーまでの区間はF1マシンにとってはスロットル全開の豪快な「ロングストレート」となり、その「ロングストレート」終わりにある1コーナーが最大のオーバーテイクポイントとなるが、丘の頂点に向かって全開で駆け上がるため、オーバースピードでコースオフするクルマも多い。

このコースにはあらゆる要素が備わっており、F1マシンはわずか70秒の超高速で周回する一方で、非常に高いレベルのダウンフォースを発揮する。タイヤ戦略は2ストップが主流となると思われるが、1ストップも可能。 ただし、セーフティカーが導入されることが多く、タイヤ戦略は流動的なものになる。

「インテルラゴス」の、インテル(=インター)は「間」、ラゴスは「湖」という意味で、その言葉が示すとおり、水と電気を供給すために作られたサンパウロ近郊のふたつの人工湖のほとりにある。なお、「アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ」は、ブラジル出身のF1ドライバー、ホセ・カルロス・パーチェに由来する。

画像: インテルラゴス・サーキットのコース図。全長4309mのコースに15のコーナーが反時計回りに配される。

インテルラゴス・サーキットのコース図。全長4309mのコースに15のコーナーが反時計回りに配される。

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