4ドアから2ドアに変身。取り外し可能なルーフでオープンエアもエンジョイ
1980年代、米国・南カリフォルニアのサーフィン文化を体現し、南カリフォルニアのビーチの人気者となったトヨタのピックアップトラック初代「4ランナー」。
そのモデルをオマージュした「4ランナー TRD サーフコンセプト」が2024年10月31日に発表され、米国・ラスベガスで開催の世界最大規模のオートパーツ見本市「SEMAショー2024」(11月5日〜8日)でお披露目が行われる。
「4ランナー TRD サーフコンセプト」の製作に携わった、トヨタ モータースポーツ技術センターのディレクターであるマーティ・シュウェルター氏は、「西海岸のパシフィック コースト ハイウェイをトヨタのピックアップで走った自身の体験が、今回のコンセプト車両製作に大きな影響を与えている」と語る。
「4ランナー TRD サーフコンセプト」は、2025年型「4ランナー TRDリミテッド」をベースに、直42.4Lターボエンジン(最高出力278ps/最大トルク317lb・f)を搭載する。駆動はもちろん4WDだ。
大きな変更点は、4ドアから2ドアへと変えられたところだ。それにともない、リアシートへのアクセス向上のための助手席をリフトアップ式とし、ボディの両側がそれぞれ2インチ広げられた。ルーフは取り外しが可能で、フローリングは防水仕様となる。
アルミビレットの上下Aアームを備えたフロントサスペンションの採用も行われた。最高の走行性能を発揮しつつ、スムーズな乗り心地を提供するためだという。足元には、たくましい37インチのタイヤが四隅に装着される。
そして、ルーフラックや荷台とマッチする、カスタムサーフボード「トラベルクイバー」が、南カリフォルニアのパイプラインを思い起こさせてくれる。
なおこのコンセプトモデルは、TRDノースカロライナをはじめ、TMNAプロダクション エンジニアリング、SPAD、AAP、モータースポーツ&エンゲージメント マーケティングなど、トヨタ内のさまざまな部門の協力によって生み出されている。