カワサキ、ホンダ、スズキ、ヤマハの国産自動二輪車メーカーに加え、トヨタが特別会員として参画するのが、「技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE : Hydrogen Small mobility & Engine technology)」。2025年1月3日からサウジアラビアで開催される「ダカール2025」にむけて、次世代パワートレーン搭載車両「HySE-X2」で参加することを発表した。目的は「基盤技術構築の加速化とグローバルな仲間づくり」だ。

2回目の「挑戦車」はエンジン及び車体がさらに進化

2回目となる今回の参加では、高回転域の出力特性向上や低中回転域での燃費改善、水素タンクの増設などの新たな技術課題に挑戦するためにHySE-X1からエンジンおよび車体をさらに進化させた「HySE-X2」を投入する。

画像: 外装仕上げを待つHySE-X2(実車)。

外装仕上げを待つHySE-X2(実車)。

なお、HySEは、11月18日から11月22日までベルギーのブリュッセルで開催される「EUROPEAN HYDROGEN WEEK」のHALL7・M20「Automobile Club de l'Ouest」ブースに「HySE-X2」(実車両)が展示される予定だ。

HySEダカール2025現地責任者の甲斐大智氏(スズキ株式会社)は、「2025年のダカールラリーにエンジンおよび車体をさらに進化させたHySE-X2で参加することとなりました。2024年の「HySE-X1」で抽出した課題の対策効果を確認すること、エンジンのさらなる限界領域にチャレンジすることで水素小型モビリティ・エンジン技術へ貢献します。活動の内容は、HySEのInstagramでも発信しますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。」とコメントを発表している。

水素燃料エンジン車「HySE-X2」の概要

・全長×全幅×全高:4,000mm×2,000mm×1,900mm
・車両重量:1,250kg
・エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク直列4気筒スーパーチャージドエンジン/DOHC 4バルブ
・総排気量:998cc
・水素タンク:70MPa×4本(前回は3本、今回は車体レイアウトを改良し4本に増設)
・水素搭載量:7.2kg

技術研究組合 水素小型モビリティ・エンジン研究組合の概要

・名称 技術研究組合 水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE : Hydrogen Small mobility & Engine technology)
・所在地 東京都中央区八重洲2丁目2番1号 八重洲セントラルタワー
・設立 2023年5月17日
・組合員 正組合員 カワサキモータース、スズキ、本田技研工業、ヤマハ発動機    
・特別組合員 川崎重工、トヨタ自動車
・一般組合員 川崎重工、デンソー 2024年11月1日現在
・理事長 小松 賢二(ヤマハ発動機 執行役員)

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