2024年11月21日〜23日(現地時間)、F1世界選手権第22戦ラスベガスGPが米国ネバダ州ラスベガスのラスベガス・ストリップ・サーキットで開催され、メルセデスのジョージ・ラッセルが優勝。2位にはルイス・ハミルトンが入ってメルセデスが1-2フィニッシュを達成。3位にはフェラーリのカルロス・サインツが入った。レッドブルのマックス・フェルスタペンが5位に入賞し4年連続のドライバーズタイトルを確定。角田裕毅(RB)は9位に入賞、2ポイントを獲得した。
強いメルセデスが1-2で復活、ラッセルが今季2勝目
前日の予選でポールポジションを獲得したラッセルが圧倒的な強さを見せた。スタートで無難にレースの主導権を奪うと、レース序盤こそ4番グリッドからの好ダッシュで2番手に浮上したシャルル・ルクレールに攻め込まれれるひと幕はあったものの、これを難なく抑え込むと、その後はルクレールのタイヤがきつくなってきたこともあって徐々にリードを広げて独走体制を作り上げた。
2回のタイヤ交換機会を経ても首位を譲ることなく、完全勝利で第11戦オーストリアGP以来のシーズン2勝目を挙げた。
一方、10番グリッドからのスタートとなったチームメイトのルイス・ハミルトンは先行車を巧みに交わして2位まで浮上してフィニッシュ。メルセデスの1-2フィニッシュとなった。
危なげない走りで勝利を掴んだラッセルは。「夢みたいな週末だった。今夜はチームスタッフとラスベガスの夜を楽しみたい」とコメント。一方、ハミルトンは「予選でもっとしっかりしていれば、今日は楽勝だった」とわずかに悔しさも滲ませた。
ノリスを抑えて5位でフィニッシュしたフェルスタッペンが戴冠
ドライバーズタイトル4連覇をかけて臨んだフェルスタッペンは、序盤は好調、5番手スタートから10周目までに3台をかわして2番手まで順位を上げる。
その後はライバルのランド・ノリス(マクラーレン)が不振だったこともあり、安全マージンを取った走りに変更。ハミルトンやフェラーリ勢にかわされての5位フィニッシュとなったが、ノリスの6位を上回ったため、フェスッタッペンの4年連続タイトルが決定した。
苦しいシーズン後半戦を経て、なんとか逃げ切ったフェルスタッペンは、「長いシーズンだった。後半は厳しいレースが続いた。でも、チームで団結し、改善のためにハードワークをし、なんとか壁を乗り越えることができた。今シーズンの戦いを誇りに思う」と戴冠の喜びを語っている。
次戦第23戦カタールGPは、11月29日にルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕、決勝は12月1日に開催される。(文:新村いつき)
2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝 結果
1位 63 G.ラッセル(メルセデス)50周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+7.313s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+11.906s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+14.283s
5位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+16.582s
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+43.385s
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +51.365s
8位 27 N.ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)+59.808s
9位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+62.808s
10位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+63.114s
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16位 30 L.ローソン(RB・ホンダRBPT) +91.005s
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
2024年F1ドライバーズランキング(第22戦終了時)
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 403
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)340
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)319
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)268
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)259
6位 63 G.ラッセル(メルセデス)217
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス)208
8位 11 S.ペレス(レッドブル)152
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11位 22 角田裕毅(RB)30
2024年F1コンストラクターズランキング(第22戦終了時)
1位 マクラーレン 608
2位 フェラーリ 584
3位 レッドブル 555
4位 メルセデス 425
5位 アストンマーティン 86
6位 ハース 50
7位 アルピーヌ 49
8位 RB 46