韓国・釜山から大阪、京都、そして横浜へ移動し、ヒョンデカスタマーエクスペリエンスセンター横浜を起点にして開催された韓日ヒョンデ オーナー交流会。数日間にわたる同行取材とインタビューをとおして感じたヒョンデの魅力を、今回はオーナーたちの声を中心にして紹介していこう。

韓日ヒョンデオーナー交流会の記事一覧
【第1回】ヒョンデが世界第3位の自動車メーカーである理由は「クルマの良さ」だけではない。韓日ヒョンデオーナー交流会で感じたヒョンデの強さ
【第2回】ヒョンデのオーナーズクラブが国境を越えたクルマ文化の交流。世界中でファン層が拡大中
【第3回】韓日のオーナーが教えてくれたヒョンデのクルマ、ブランドとしての魅力、そして日本で拡張していくサービス展開とは
【最終回】総勢46名による韓日ヒョンデオーナー交流会。直接会うからこそできる、クルマ文化交流は今後も続くファンサービスに

日本市場への導入が期待されるBEVも

コンパクトカーのキャスパー(グローバルでの名称はインスタ―)からラージサイズSUVのサンタフェ、そしてプレミアムブランド ジェネシスのフラッグシップセダンG80まで、フルラインナップを展開するヒョンデモーターグループは世界自動車販売台数のトップスリーにランクイン。その背景にはクルマのデザイン性や完成度の高さなどがある、という話は本記事シリーズの第1回でも紹介したが、今回の取材で韓日オーナーにヒョンデの魅力を尋ねたところ、多かった返答は「クルマが良い」という声だった。

その中でもデザインを挙げるひとは多く、日本のユーザーにアイオニック 5を購入したポイントについて聞くと「可愛らしさもあるフロントマスクに惹かれました」、「車内空間の広さは余裕があるのに、ハッチバックのスポーティなスタイル」など、ほかにはない独特の雰囲気を楽しんでいるようだ。

一方で、韓日交流会で注目を集めたのはサンタフェだ。曲線はエンブレムとタイヤだけ、と思わせるほど強烈な直線基調で構成されたエクステリアデザイン、コックピットを覗いて見ても同様に、ハンドルを除けば直線ばかりが眼にとまるモデルだ。デザインの妙でボディサイズも大きく見えるのだが、実際には全長4.8m×全幅1.9mなのだと聞いた日本のヒョンデオーナーは「日本の道路でも充分に走れるサイズですね。今回集まったクルマはハイブリッド。BEV(電気自動車)のラインナップはないんですか・・・そうですか」と残念そうな表情を浮かべていたのが印象的だった。

2022年2月に日本市場へ再参入したヒョンデは、環境負荷に配慮したZEV(ゼロエミッションビークル)であるBEVと燃料電池車(FCEV)を展開。現在のラインナップはアイオニック 5とアイオニック 5 N、コナとネッソによる4つ、そして2025年春に追加導入されるモデルが交流会の会場でサンタフェに負けず劣らず注目されていたキャスパーだ。

キャスパーは日本の軽自動車規格(全長3.4m×全幅1.48m)よりひと回り大きなコンパクトSUVで、全長3.6m×全幅1.6mというAセグメントになるサイズ感。しかも凹凸を強調したボディワークと愛嬌のあるフェイスデザインは男女問わず多くの世代から注目されるはずだ。このキャスパーに2024年6月、BEVの「キャスパー エレクトリック」が追加されて話題に。韓国ではキャスパー、グローバルでは「インスター」の名称ですでに販売されており、Hyundai Mobility Japanも2025年春には日本市場へ導入すると公表している。

キャスパー エレクトリックは、走行可能距離300km・スタンダード/355km・長距離用(※いずれもWLTPモード)を実現する42kWh/49kWh容量の駆動用バッテリーを搭載することでファーストカーとしてだけではなく、取りまわしの良さからシティユースを中心にしたセカンドカーのニーズにも応えるモデル。

実際に交流会の会場では韓国・日本の参加者同志によるキャスパー談義が盛り上がっていたのも印象的だった。韓国からの参加者のひとりは「日本は駐車場の大きさで苦労していると聞いているので、キャスパーのサイズ感は日本にも適していると思います。女性から支持されやすいデザインですし、みなさん興味津々でした。きっと期待されているのではないでしょうか」と、その人気ぶりを振り返っていた。

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