韓日ヒョンデオーナー交流会の記事一覧
【第1回】ヒョンデが世界第3位の自動車メーカーである理由は「クルマの良さ」だけではない。韓日ヒョンデオーナー交流会で感じたヒョンデの強さ
【第2回】ヒョンデのオーナーズクラブが国境を越えたクルマ文化の交流。世界中でファン層が拡大中
【第3回】韓日のオーナーが教えてくれたヒョンデのクルマ、ブランドとしての魅力、そして日本で拡張していくサービス展開とは
【最終回】総勢46名による韓日ヒョンデオーナー交流会。直接会うからこそできる、クルマ文化交流は今後も続くファンサービスに
ファンにとって大きな付加価値となるイベントを続けていく理由
韓国では高性能ブランド「N」を擁してワンメイクレースやモータースポーツイベント「Hyundai N Festival」を開催、またオーナーズクラブ活動へのサポートを積極的に行うなど、ファンに楽しんでもらうためのイベントを次々と企画してきたヒョンデ。数あるファンサービスの中でも今回2024年11月に日本で開催された「韓日ヒョンデオーナー交流会 Hyundai Korea & Japan Owners Meeting」は、趣向を凝らした仕掛けが施されていた。
そもそもこのイベント、韓国のヒョンデの本社がオーナーズクラブの会員をツアーに招待して、オーナーがその所有車両で国外をドライブし、楽しんでもらうことを目的にスタートした企画で、今回、ゴール地点として設定されたのがヒョンデの日本法人Hyundai Mobility Japanが位置する、日本、神奈川県・横浜。ヒョンデ カスタマーエクスペリエンスセンター横浜だった。

京都から横浜に向けて新東名高速道路をゆく韓国からの参加者一行。いずれのモデルも日本で販売されていないモデルということもあって、移動中もかなり注目度されていた。
海外の旅先に自分のクルマを持っていくこと自体は、ジュネーブ条約を締結している国の間でできるようになっているとはいえ、島国の日本においては運搬費用や旅行期間の長さなどを要因として一般的な旅行パターンではない。手続きや旅先での交通環境の違いなどわからないことが多く、検討したとしても二の足を踏んでしまう人も多いはずだ。そんな高いハードルをヒョンデによるサポートの上で乗り越えられてしまうのだから、イベントに参加できたオーナーにとって満足度が高く、大きな付加価値となるだろう。
このヒョンデモーター発のツアー企画に、Hyundai Mobility Japanがコラボレーションする形で立ち上がったのが、今回の韓日ヒョンデオーナー交流会だ。その主旨は、韓国から来日したオーナーズクラブ「ヒョンデモータークラブ(Hyundai Motor Club)」の会員14名/6台に、日本のオーナーたち32名/19台にジョインしてもらい親交を深め、ヒョンデとそのクルマ談義に花を咲かせてもらおうというもの。自動車文化や道路環境、販売されているヒョンデのモデルラインナップや販売方式など、談義するテーマは尽きないはずだ。

11月3日に開催された韓日ヒョンデオーナー交流会は、新横浜にあるヒョンデ カスタマーエクスペリエンスセンター横浜でスタート。

ヒョンデ カスタマーエクスペリエンスセンター横浜では、施設開設ツアーやオープニングセレモニー、参加者紹介、ふだんの活動紹介などが行われた。

ヒョンデ カスタマーエクスペリエンスセンター横浜から会場をみなとみらいにあるパシフィコ横浜に移して、レストランで会食。談笑する声が多く聞こえてきた。

パシフィコ横浜の円形広場ではすべての参加車を並べてのフリータイム。お互いに写真撮影やSNS交換する姿も見られた。
オーナーズクラブをサポートすることは、ファン層の拡大につながる
ツアーに同行したヒョンデ本社のイム・ウォンヨプ氏によると、長年ヒョンデのクルマに乗っている人だけでなく、新たなユーザーも含めてユーザーを大切にする活動をこれからも行っていきたいという。世界第3位の販売台数を誇るヒョンデのオーナーズクラブは各国に存在し、そうしたファンとファンとの国境を越えたコミュニケーションをサポート。初開催の今回は韓国と日本が舞台となったが、北米や欧州などのオーナーズクラブを加えてヒョンデオーナーの輪を大きくしつつ、世界中のユーザーからの声を聞き、ファン層を拡大するサービスを続けていきたいというのだ。
さて、韓国からの参加者たちの旅程は海路と陸路合わせると往復で1700km、8日間にもおよんだ。
韓国第二の規模で港湾都市でもある釜山をフェリーで出発した韓国からの参加者一行は、およそ19時間の船旅を経て11月1日に大阪国際フェリーターミナルへと到着したのち、京都にあるヒョンデのショールーム「Hyundai Mobility Lounge 京都四条」を見学して宿泊。その翌日は横浜へ約450kmの移動。11月3日に横浜のショールーム「ヒョンデ カスタマーエクスペリエンスセンター横浜」とパシフィコ横浜を舞台に交流会に参加。横浜での自由観光日を挟んで、再び横浜→大阪→釜山へと帰る1週間以上に渡る旅路だ。

京都府京都市にあるA PIT AUTOBACS KYOTO SHIJOの中に、2023年2月オープンしたショールーム「Hyundai Mobility Lounge 京都四条」。

ショールームの中には、ヒョンデの高性能ブランド「N」を体感できる「N Space」が併設されている。

N SpaceではIONIQ 5 Nだけでなく、モータースポーツ向けの「N Performance Parts」の展示も行われている。

A PIT AUTOBACS KYOTO SHIJOはヒョンデショールームの他にも、アパレルや書籍の販売コーナー、カフェなど、従来のカー用品店とは異なる雰囲気の店内となっている。
私たち取材班とは大阪港で合流したのだが、挨拶を交わすと開口一番に「どんな質問にでも答えるから、なんでも聞いてほしい」と逆依頼されてしまった。その場で少し話をしてみると、「インタビューは親睦を図ったあとで・・・」なんて少し気構えていたことがバカバカしく思えてしまうほどフランクで、明るくて、気持ち良いほどにフレンドリーだった。同行した通訳さんにこのエピソードを話すと、初対面であろうと互いの距離を縮めることは韓国人が得意とするところであり、国民性でもあるのだと教えてくれた。
ツアーへの同行とインタビュー、そして横浜での韓日ヒョンデオーナーによる交流会がスムーズに、盛況に進行するであろうことはこの時点で早々に確信へと変わっていた。本記事シリーズ3本目では、大阪や京都、横浜で行ったオーナーインタビューの内容を中心にお届けしていこう。
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【第1回】ヒョンデが世界第3位の自動車メーカーである理由は「クルマの良さ」だけではない。韓日ヒョンデオーナー交流会で感じたヒョンデの強さ
【第2回】ヒョンデのオーナーズクラブが国境を越えたクルマ文化の交流。世界中でファン層が拡大中
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【最終回】総勢46名による韓日ヒョンデオーナー交流会。直接会うからこそできる、クルマ文化交流は今後も続くファンサービスに