スバルとの共同開発により生まれたEVのクロスオーバーSUV
トヨタbZ4Xは2021年4月の上海モーターショーでコンセプトカーが世界初公開されたEVのクロスオーバーSUV。トヨタのEVブランド「bZ」の第1弾として登場した。「bZ」はカーボンニュートラルを目指す「ビヨンド ゼロ(beyond Zero)」、「4」はボディの大きさ(4クラス)、「X」はボディ形状(クロスオーバー)を示す記号に由来する。
スバルとの共同開発により生まれたBEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用し、ロングホイールベース、ショートオーバーハングのスタイリングと広い室内空間を特徴とする。
駆動方式はFWDと4WDを用意し、4WD車には悪路走破性を高めるXモードも備える。インテリアも未来的で、これからのトヨタのBEVの方向性を具現化した1台と言える。
日本市場には2022年4月に「Z」のモノグレードで登場し、すべてリース販売されたことでも話題となったが、2023年10月の一部改良で価格を抑えた「G」を追加設定するとともに、リース販売に加えて一般販売もスタートした。
一方、2022年秋には北米市場でも販売を開始、2023年から24年にかけて販売を大きく伸ばしている。
精悍なブラック仕上げの新グレード「ナイトシェードエディション」
そんな中、アメリカで発表された2025年型bZ4Xの注目ポイントは、ベーシックな「XLE」グレードと装備を充実させた「リミテッド」グレードに加えて、新グレード「ナイトシェードエディション」がラインナップに設定されたこと。同時に、車両価格が大幅に引き下げられている。
新グレード「ナイトシェードエディション」は、ブラック仕上げの20 インチ ブラック マルチスポーク アロイ ホイールを履き、ブラックバッジ、ブラックドアハンドル、ブラックスプリットリアスポイラーなど精悍なブラックのエクステリアアイテムを装備、インテリアはファブリックトリムのシートやレザートリムのステアリングホイールに赤いステッチが施され、ブラック基調がさらに強調されている。
■bZ4X ナイトシェードエディションの主な追加装備(「XLE」グレードからの追加)
20 インチ ブラック マルチスポーク アロイ ホイール
ツートン ペイント
ブラック スプリット ルーフ リア スポイラー
ブラック バッジブラック ドア ハンドル
マルチ LED ヘッドライト
クローム ウィンドウ トリム
足元作動式パワー リフトゲート
SofTex トリム
シートヒーター付きベンチレーション付きフロント シート
ヒーター付きレザー トリム 3本スポーク ステアリング ホイール
ボディカラーはブラックを標準に、ブラックルーフのヘビーメタル、ブラックルーフのウィンドチルパールが設定される。もうひとつの注目点である車両価格は、「XLE」グレードが約14%の値下げで3万7070ドル(約567万円)から、「リミテッド」グレードは 5380 ドル(約82万円)に値下げされて4万1800 ドル(約640万円)からとなる。駆動方式は「XLE」グレードと「リミテッド」グレードはFWDと4WDを設定、「ナイトシェードエディショングレード」は4WDのみとなる。
ちなみに、FWDモデルで201HP、4WDモデルは214HPを発生、0→60mphの加速時間は、FWDモデルで7.1秒、4WDモデルで6.5秒。推定航続距離は「XLE」のFWDモデルで252マイル、4WDモデルで228マイル(EPA)と発表されている。