1974年にドイツで誕生したフォルクスワーゲン ゴルフは、2025 年に日本導入50周年を迎える。ゴルフは当初からスポーティな車両として設計され、1974年の初期段階で、将来の GTI (1976 年にデビュー) が国際 FIA 規則に従って開発されることが想定されていたという。そうした背景のもと、その後、ゴルフにはモータースポーツと深く関係したスポーティなモデルが多数登場している。今回の特集シリーズでは、「スポーティゴルフの50年」を振り返り、さまざまな世代の忘れることのできない8台の象徴的なモデルを紹介しよう。第8回最終回は2024 年に登場したゴルフ VIII GTI クラブスポーツ 24hをピップアップする。

バイオエタノール燃料E20で稼働する2Lターボエンジン搭載

車両番号 08
ゴルフ VIII GTI クラブスポーツ 24h(2024年)
Golf VIII GTI Clubsport 24h

2024年6月に行われたニュルブルクリンク24時間レースの代替燃料車AT3カテゴリーで、センセーショナルなクラス優勝を果たしたモデル。

ゴルフ GTI クラブスポーツの圧倒的なポテンシャルを実証したこのレースカーは、2021年型ゴルフⅧのプロトタイプを改良し、マックス・クルーズ・レーシングが実戦に投入した車両。量産型として設計されていたGTIをベースに、ニュルブルクリンクを知り尽くしたマックス・クルーズ・レーシングとレーシングドライバーのベニー・ロイヒターによって、ニュルブルクリンク24時間レースに勝つために開発された。

技術パートナーのシェルテクノロジーセンターが開発した新しいバイオエタノール燃料E20で稼働する2Lターボエンジンは、最高出力348psを発生し、最大450Nmのトルクをフロントアクスルに伝達する。

この車両のパフォーマンスは予想以上に高く、予選では前輪駆動車の最速タイムを記録、決勝では霧の立ち込めるアイフェルの森の中を終始クラストップで走行した。

画像: ゴルフ VIII GTI クラブスポーツ 24hは、ゴルフGTIクラブスポーツをベースにチューニングが施されたレースカー。量産型のリアルーフスポイラーは大型のスワンネックスポイラーに変更されていた。

ゴルフ VIII GTI クラブスポーツ 24hは、ゴルフGTIクラブスポーツをベースにチューニングが施されたレースカー。量産型のリアルーフスポイラーは大型のスワンネックスポイラーに変更されていた。

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