2025年、フォルクスワーゲン ポロが誕生50周年を迎える。この記念すべき年のスタートにあたって、フォルクスワーゲンAGでは「ブレーメン クラシック モーターショー 2025(2025年1月31日〜2月2日)」に1975年式の初代ポロを復刻して展示する。
現行6代目では再び小型車の新しい基準を確立
ゴルフのひとクラス下に設定された初代ポロは、品質、安全性、快適性といったフォルクスワーゲンの典型的な美徳を体現し、世界中から好感を持って迎えられたが、その2代目は、スペースと快適性の拡大、エンジンの近代化などにより大幅に進化。
1987年には、限定車「ポロ クーぺGT G40」で、小さな排気量から大きな出力を生み出すスーパーチャージャー「Gラダー」も投入している。そして続く3代目では再びテクノロジーで大きな飛躍を見せて、エアバッグなどの革新的な安全機能を装備。1998年には「ポロ GTI」が登場した。
サイズが大幅に拡大された4代目では、2002年からフロントおよびサイドエアバッグ、パワーステアリング、ABSが標準装備となり、快適性と安全性が新たなレベルに引き上げられた。さらに5代目では、多数のデジタルイノベーションが導入され、2009年からはインフォテインメントシステムとアシスタンスシステムが大きく充実している。この5代目はモータースポーツでも大活躍、ポロR WRCで2013年から4年連続で世界ラリー選手権のタイトルを獲得した。
そして2017年に登場した現行6代目は、モジュラートランスバースマトリックス(MQB)をベースとし、コネクティビティ、安全性、ドライビングダイナミクスの面で新しい基準を確立。さらに2021年にはアップグレードにより、デジタル化が進むなど、ポロは世代を追うごとに進化を重ねてきた。
この輝かしいポロ50年の歴史については、また別の機会に触れてみたい。