2025年、フォルクスワーゲン ポロが誕生50周年を迎える。「ポロ」はビートルの後継車のひとつとして、すべての人が手頃な価格で購入でき、堅牢で壊れにくく、壊れても修理しやすく、合理的で実用的な小型車として登場。1975年3月に誕生して以来、6世代50年にわたって進化を遂げながら、世界中で多くの人々に愛されてきた。この「ポロ」はどのように進化してきたのか。ここではそのヒストリーを辿ってみよう。最終回の第6回は現行6代目ポロを紹介する。

6th Generation(2017-):進化してもポロであり続ける

2017年、現行6代目ポロは、それまでの伝統を受け継ぎながら、完全に新しいデザインをまとい、初めてモジュラートランスバースアーキテクチャー(MQB)に基づいて開発されて登場した。

その結果、シティエマージェンシーブレーキシステムや歩行者モニタリングを備えたフロントアシスト、ブラインドスポットモニターを備えたレーンチェンジアシスト、リアトラフィックアラート、アダプティブクルーズコントロール、自動衝突軽減ブレーキ、LEDヘッドライトなど、それまでは上位クラスの車両にしか搭載されていなかった多くの機能が追加された。

ボディサイズは5代目よりも81mm長く、ホイールベースは92mm延長され、室内はより広くなり、とくにラゲッジスペースは351Lも大きくなった。

画像: 2017年に登場した6代目ポロ。ボディは4ドアハッチバックのみとなる。

2017年に登場した6代目ポロ。ボディは4ドアハッチバックのみとなる。

200psの2.0TSIエンジンで登場した「ポロ GTI」は、2021年のマイナーチェンジでアダプティブダンパーと207psにパワーアップされたエンジンを搭載。さらに2023年には特別なアニバーサリーパッケージを装備した限定車「ポロ GTI エディション25」も設定された。

6代目ポロは、初代ポロと比べると寸法がまったく異なり、デザインは新しくなり、全体的に男性的になっているが、世代ごとの進化を辿ってみると、基本的な多くの部分は初代以来変わっていないことにあらためて気づかされる。ポロのボディサイズとデザインは時代に合わせて進化しながらも、常に適切だった。

ポロは初代から手頃な価格のモビリティを追求し、飾り気は少ないが、すべての人のためのクルマとして、機能や品質など基本性能において実用的なイノベーションを実直に重ねてきた。それは6代目でも変わることなく、徹頭徹尾、まさしくフォルクスワーゲンであり続けている。

こうして、2025年3月、ポロは50周年を迎える。誕生日おめでとう、ポロ!

画像: ポロ GTI(左)は6代目ではデビュー当初から設定されて登場した。(中はポロ Rライン)。

ポロ GTI(左)は6代目ではデビュー当初から設定されて登場した。(中はポロ Rライン)。

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