2023年にデビューのBMW「M3 CS」から遅れること約1年半、「M3 ツーリング」史上初となるはハイパフォーマンスワゴン「M3 CSツーリング」が、オーストリアのマウント・パノラマ・サーキットで2025年1月30日(オーストリア・現地時間)、世界に向けて初公開される。

CFRP素材を多用でベース車より約15kgの軽量化に成功

軽量化への真摯な向き合い方も「M3 CSツーリング」のハイパフォーマンスを後押しする。まず挙げられるのが、エクステリアでの広範囲にわたるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の使用だ。ボンネットをはじめフロントスプリッター、フロントエアインテーク、エクステリアミラーキャップ、リアディフューザーすべてCFRP製だ。

画像: フレームレスの BMW M キドニー グリルは、軽量化へのこだわりのシンボルでもある。

フレームレスの BMW M キドニー グリルは、軽量化へのこだわりのシンボルでもある。

キャビン内には、Mカーボン バケットシートやCFRP 製ステアリングホイール&パドルシフト、インテリア トリム ストリップ、センターコンソールが配される。これにより「M3 Competition M xDriveツーリング」に比べ約 15kg の軽量化が図られている。

また、エンジンルームには軽量化のMフロントエンドストラットブレースがオプションで用意される。ボディ剛性をさらに向上させたい人向けだ。

ワゴンといことで、ユーティリティへの配慮も忘れていない。カーゴスペースの収納容量は 500Lから最大1500Lまで使用できる。同時にスポーティさに重きを置いたエクステリアのディテールにも手抜きはない。

たとえば、ボンネットやフロントスプリッター、フロントエアインテーク、Mエクステリアミラーキャップから垣間見えるカーボンファイバーが印象的だ。ボディカラーは、ブリティッシュ レーシング グリーン、ラグナセカ ブルー、フローズン ソリッド ホワイト、サファイア ブラックメタリックが選択できる。

画像: GTレーシングカーと同様のイエロー発行のLEDヘッドランプを採用。

GTレーシングカーと同様のイエロー発行のLEDヘッドランプを採用。

ブラックハイグロス専用ルーフスポイラーやフレームレスのBMW Mキドニー グリルがレッドで縁取られているのもスペシャル感漂う。そして、GTレーシングカーと同じイエローの光を放つLEDヘッドライトも忘れてはならない。

デザインも機能装備もすべてサーキット オリエンテッド

レーシングカーの雰囲気を漂わせるコックピットも見ものだ。ヒーター付きの電動Mカーボンバケットシートが運転席と助手席に標準装備される。表面はメリノレザーの一体型ヘッドレストで、照明付き「CS」モデルバッジが配される。

画像: スパルタンさと先進テクノロジーがミックスしたコックピット。

スパルタンさと先進テクノロジーがミックスしたコックピット。

3本スポークデザインのMアルカンターラ ステアリング ホイールは、フラットボトムのリムと 12 時の位置にあるレッドのセンターマーカーを備える。センターコンソールのレッドの「CS」ロゴやMシートベルト、車名が入ったドアシルプレートなども走り心を刺激してくれそうだ。後部座席は独自のブラック/レッドのデザインが採用され、ドアパネルトリムはすべてブラックレザーで覆われる。

また、センターコンソールの M独自のセットアップ ボタンを使えばと、エンジン、シャーシ、ステアリング、ブレーキ、M xDrive の設定をダイレクトにできる。エンジンサウンド、DSC、自動スタート/ストップ機能、8 速 M ステップトロニック トランスミッションのシフト特性の個人設定をステアリングのMボタンで行うこともできる。

Mドリフト アナライザーやMラップタイマーなど、サーキット用に備えられたMドライブ プロフェッショナル システムもならではだ。このシステムは10段階のMトラクションコントロールが選べるとともに、センター コンソールのM モードボタンを押すことで、運転支援システムやインフォメーションディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなどの操作も行うことができる。ここでROAD、SPORT、TRACK設定もできる。

オペレーディングシステムは、BMW オペレーティング システム8.5で、BMWインテリジェント パーソナルアシスタントと BMWカーブ ディスプレイの両方が搭載され、操作はタッチ コントロールと音声認識を利用できる。

画像: ブラック基調のカーボンで覆われたセンターコンソール。その中で一際存在感をアピールするレッド刺繍の「CS」ロゴ。

ブラック基調のカーボンで覆われたセンターコンソール。その中で一際存在感をアピールするレッド刺繍の「CS」ロゴ。

12.3インチのインフォメーションディスプレイ上のM専用ビューには、Mシフトライトが画面の上端に表示され、走行安定システム、M xDrive、トラクションコントロールのステータスが画面の下端に表示される。

14.9 インチのコントロール ディスプレイのホーム画面には、車両のセットアップ、タイヤの空気圧、温度に関する表示が行われる。

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