CFRP素材を多用でベース車より約15kgの軽量化に成功
軽量化への真摯な向き合い方も「M3 CSツーリング」のハイパフォーマンスを後押しする。まず挙げられるのが、エクステリアでの広範囲にわたるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の使用だ。ボンネットをはじめフロントスプリッター、フロントエアインテーク、エクステリアミラーキャップ、リアディフューザーすべてCFRP製だ。
キャビン内には、Mカーボン バケットシートやCFRP 製ステアリングホイール&パドルシフト、インテリア トリム ストリップ、センターコンソールが配される。これにより「M3 Competition M xDriveツーリング」に比べ約 15kg の軽量化が図られている。
また、エンジンルームには軽量化のMフロントエンドストラットブレースがオプションで用意される。ボディ剛性をさらに向上させたい人向けだ。
ワゴンといことで、ユーティリティへの配慮も忘れていない。カーゴスペースの収納容量は 500Lから最大1500Lまで使用できる。同時にスポーティさに重きを置いたエクステリアのディテールにも手抜きはない。
たとえば、ボンネットやフロントスプリッター、フロントエアインテーク、Mエクステリアミラーキャップから垣間見えるカーボンファイバーが印象的だ。ボディカラーは、ブリティッシュ レーシング グリーン、ラグナセカ ブルー、フローズン ソリッド ホワイト、サファイア ブラックメタリックが選択できる。
ブラックハイグロス専用ルーフスポイラーやフレームレスのBMW Mキドニー グリルがレッドで縁取られているのもスペシャル感漂う。そして、GTレーシングカーと同じイエローの光を放つLEDヘッドライトも忘れてはならない。
デザインも機能装備もすべてサーキット オリエンテッド
レーシングカーの雰囲気を漂わせるコックピットも見ものだ。ヒーター付きの電動Mカーボンバケットシートが運転席と助手席に標準装備される。表面はメリノレザーの一体型ヘッドレストで、照明付き「CS」モデルバッジが配される。
3本スポークデザインのMアルカンターラ ステアリング ホイールは、フラットボトムのリムと 12 時の位置にあるレッドのセンターマーカーを備える。センターコンソールのレッドの「CS」ロゴやMシートベルト、車名が入ったドアシルプレートなども走り心を刺激してくれそうだ。後部座席は独自のブラック/レッドのデザインが採用され、ドアパネルトリムはすべてブラックレザーで覆われる。
また、センターコンソールの M独自のセットアップ ボタンを使えばと、エンジン、シャーシ、ステアリング、ブレーキ、M xDrive の設定をダイレクトにできる。エンジンサウンド、DSC、自動スタート/ストップ機能、8 速 M ステップトロニック トランスミッションのシフト特性の個人設定をステアリングのMボタンで行うこともできる。
Mドリフト アナライザーやMラップタイマーなど、サーキット用に備えられたMドライブ プロフェッショナル システムもならではだ。このシステムは10段階のMトラクションコントロールが選べるとともに、センター コンソールのM モードボタンを押すことで、運転支援システムやインフォメーションディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなどの操作も行うことができる。ここでROAD、SPORT、TRACK設定もできる。
オペレーディングシステムは、BMW オペレーティング システム8.5で、BMWインテリジェント パーソナルアシスタントと BMWカーブ ディスプレイの両方が搭載され、操作はタッチ コントロールと音声認識を利用できる。
12.3インチのインフォメーションディスプレイ上のM専用ビューには、Mシフトライトが画面の上端に表示され、走行安定システム、M xDrive、トラクションコントロールのステータスが画面の下端に表示される。
14.9 インチのコントロール ディスプレイのホーム画面には、車両のセットアップ、タイヤの空気圧、温度に関する表示が行われる。