ブリヂストンのフラッグシップタイヤ「レグノ GR-XⅢ」に新たに加わった「タイプRV」を公道と特設コースでテスト。ミニバン&コンパクトSUVをターゲットとした「究極のカスタマイズ」が、愛車の静粛性や快適性はもちろん、走行性能から燃費性能にいたるまで、大きくグレードアップしてくれそうだ。(文:神原 久/写真:ブリヂストン MotorMagazine 2025年3月号より)

最新モデルはもちろん「先代」にもジャストフィット

公道でのメルセデスEQBによる試乗ではまず、優れたハンドリング性能がさらにグレードアップしていることが実感できた。舵に対するレスポンスはややマイルドだが、総じて挙動がマイルドでわかりやすい。

画像: 「RV」とは、ミニバンとコンパクトSUVを対象としたブリヂストン独自の車両区分。ターゲット的には、タイトル写真のレクサスLBXや試乗したEQBはまさに、ドンピシャと言っていい。

「RV」とは、ミニバンとコンパクトSUVを対象としたブリヂストン独自の車両区分。ターゲット的には、タイトル写真のレクサスLBXや試乗したEQBはまさに、ドンピシャと言っていい。

基本的にNVHも優れているが、自動車専用道の継ぎ目のいなし方もなかなかに「オトナ」だ。乗り上げた瞬間はやや硬めな突き上げを伴うものの、素早い収束のおかげで「躾の良さ」を実現している。

驚かされたのは、クローズドコースで試した先代アルファードとの相性の良さだった。ことダイナミック性能に関しては新型と比べるべくもない「鷹揚さ」が先代アルファードのある意味「魅力」だが、タイプRVはその差をそうとうなレベルまで詰めてくる。

画像: クローズドコースで、先代アルファードの「進化」をチェック。タイプRV装着車はノーマルとは別物のスムーズかつリニアな走りを実現していた。乗り心地も良好だ。

クローズドコースで、先代アルファードの「進化」をチェック。タイプRV装着車はノーマルとは別物のスムーズかつリニアな走りを実現していた。乗り心地も良好だ。

なにより速度レンジに関わらず、身のこなしが非常にスムーズだ。とくにスラロームテストでは、ハンドリングに対するレスポンスのリニアさが際立つ。ノーマルでは回頭に対してボディの後ろ半分が遅れてついてくる感じが否めないのだが、タイプRVを履くとそれが相当なレベルで「一体」に感じられるほど変化する。

新型に比べればどうしてもシャシ剛性自体の低さは感じられるものの、逆に突起の乗り越えなどでほどよいダルさにつながってくるあたりも面白い。

GR-XⅢ タイプRVは総じて、シャシ剛性の高いモデルとのバランスは比較的しっかり感が高まっている印象で、運転する上での安定感と安心感が際立つ。一方、そのしなやかさについては、さまざまなモデルの「先代」でも試してみたい、と思わせる懐の深さと世界観の広さを感じさせてくれたのだった。

主な発売サイズと価格(税込)は、195/65R15の2万4100円から245/35R20の9万9660円まで、29サイズ。サイズによって転がり抵抗係数はAもしくはAA、ウエットグリップ性能はaとなっている。

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