3連戦3回を含む、全24戦の超過密スケジュール
今シーズンはレギュレーションに大きな変更がないことはすでに紹介したが、それでもいくつかの変更点はある。レース観戦の上で注目されるのが、ファステストラップ獲得者に与えられるボーナスポイントが廃止されることと、若手ドライバーのフリープラクティス出場機会を増やされたこと。
ファステストラップポイントはレースをよりエキサイティングにするため2019年に導入されたが、順位に変動のないドライバーが最後にソフトタイヤで獲得するなど、かえってレース展開に対する興味が削がれることがあった。
もうひとつ、若手ドライバーをフリープラクティスで走らせる機会を増やすことを義務づけるルールは、将来を見据えてのことだが、これがチームの戦略、マシンセッティングに少なからず影響することになりそうだ。
2025年シーズンは、3月16日のオーストラリアGPから12月7日のアブダビGPまで、2024年と同じく全24戦で争われる。気候と物流効率を考慮してカレンダーに変更が加えられ、3連戦が3回予定されている。
スプリントは2021年の導入以来、ドライバーやチームからの評判は良くないが、イベントしては高い人気を示している。そのため2025年も第2戦中国、第6戦マイアミ、第13戦ベルギー、第19戦アメリカ(オースティン)、第21戦ブラジル、第23戦カタールで行われる。
FIAフォーミュラ1世界選手権 2025年カレンダー
ラウンド 日程 グランプリ(開催地)
第1戦 3月14〜16日 オーストラリア(メルボルン)
第2戦 3月21〜23日 中国(上海)
第3戦 4月4〜6日 日本(鈴鹿)
第4戦 4月11〜13日 バーレーン(サクヒール)
第5戦 4月18〜20日 サウジアラビア(ジェッダ)
第6戦 5月2〜4日 マイアミ(マイアミ)
第7戦 5月16〜18日 エミリア・ロマーニャ(イモラ)
第8戦 5月23〜25日 モナコ(モナコ)
第9戦 5月30〜6月1日 スペイン(バルセロナ)
第10戦 6月13〜15日 カナダ(モントリオール)
第11戦11 6月27〜29日 オーストリア(シュピールベルク)
第12戦 7月4〜6日 イギリス(シルバーストン)
第13戦 7月25〜27日 ベルギー(スパ・フランコルシャン)
第14戦 8月1〜3日 ハンガリー(ブタペスト)
第15戦 8月29〜31日 オランダ(ザントフォールト)
第16戦 9月5〜7日 イタリア(モンツァ)
第17戦 9月19〜21日 アゼルバイジャン(バクー)
第18戦 10月3〜5日 シンガポール(シンガポール)
第19戦 10月17〜19日 アメリカ(オースティン)
第20戦 10月24〜26日 メキシコ(メキシコシティ)
第21戦 11月7〜9日 ブラジル(サンパウロ)
第22戦 11月20〜22日 アメリカ(ラスベガス)
第23戦 11月28〜30日 カタール(ロサイル)
第24戦 12月5〜7日 アブダビ(ヤス・マリーナ)

日本GPは第3戦として4月4〜6日、鈴鹿サーキットで開催される。