満充電航続距離792kmの「CLA250+」。充電時間も大幅に短縮
3代目へと進化を見せたメルセデス・ベンツ「CLA」。先代に比べ、全長が+35mmの4723mm、全幅が+25mmの1855mm、全高が+29mmの1468mmと、そのサイズは大柄となったが、注目したいのは、その姿形でだけではなく、電動化への大幅なシフトだ。

先代に比べ大柄となっった「CLA」。まずBEVから発売され、その後MHEVが続く。
新型「CLA」のラインナップは、EQテクノロジー搭載のBEV(電気自動車)と48VのMHEV(マイルドハイブリッド)のふたつとなる。カーボンニュートラルへの取り組みを示すものだが、まずBEVが先行して発売され、2025年後半にMHEVの登場が予定されている。
BEVは、「CLA250+」と「CLA350 4MATIC」の2グレードがあり、前者のエネルギー消費量が14.1~12.2 kWh/100 km で、後者のエネルギー消費量が14.7~12.5 kWh/100 kmとなる。どちらも効率の高さを誇るが、「CLA250+」においては、WLTPの満充電航続距離が最大792kmと報告されている。
採用されている800Vのテクノロジーも存分に活躍する。フラットパック設計で1.3kWhのエネルギー含有量を持つ新しいリチウムイオンバッテリーとの組み合わせで、充電時間が大幅に短縮されているのだ。
「CLA250+」は、10分以内に最大325kmまで走行可能な充電ができ、「CLA250+」と「CLA350 4MATIC」ともに、最大320kWの急速DC充電が可能となる。これは、充電時間が燃料補給とほぼ同じ速さとなることを示している。

BEVのトランスミッションは2速。1速が市街地を、2速が高速・遠距離を担う。
トランスミッションは2速となる。1速は発進直後から優れた加速を得られ、市街地での走行にメリットを発揮する。2速は高速走行時のパワー伝達と高効率性が重視され、長距離走行時の快適性を確保するという。
ちなみに48VのMHEVは8速で、すべてのギアで回生が可能となる。そのポテンシャルは、最大で25kWに及ぶという。しかもEV走行時の最高時速が100km/h。こちらの登場も待ち遠しいところだ。