生成AI搭載で、第4世代「MBUX」の機能が大幅に進化
第4世代へと進化した「MBUX」の機能は想像を絶するものとなった。最先端の高性能チップ搭載の「MBUXスーパースクリーン」のアプリ ビューでは、スマートフォンと同じように、アプリを個別に名前の付いたフォルダーに移動してグループ化することができる。それもスワイプ操作で。

インパネに鎮座する「MBUXスーパースクリーン」を介して、先進のインフォテンイメントが提供される。
生成AIの活用で誕生した「MBUXバーチャルアシスタント」も革新的だ。ChatGPT4o や Microsoft Bing 、Google Gemini を統合的に運用することで、友人と行うような複雑で多段の対話を可能にしたのだ。しかも、短期記憶能力も備えている。
一例を挙げれば、Google マップ プラットフォームの情報にアクセスし、興味のあるポイントなどに関する質問に対して、詳細でパーソナライズされた回答が提供されるのだ。そして、「MBUX バーチャル アシスタント」は、スリーポインテッドのアバターとして、常にゼロ レイヤー上に存在している。
統合ビジュアルコミュニケーションも新たな次元となった。「MBUX サラウンドナビゲーション」により、ドライバー支援ビューを周囲の 3D 表示とリアルタイムのルート案内をシームレスに統合し、ディスプレイ上に表示してくれるのだ。

未来感漂う空間で、インテリジェントドライブを存分に味わうことができる。
これにより、ドライバーは「CLA 」が感知しているものや支援システムがどのようにサポートしているかを確認しながら、ドライブをすることができる。安全性の向上に貢献してくれることは言うまでもない。
シンプルさの中にこだわりを見せるエクステリア&インテリア
最後にエクステリアとインテリアを紹介しよう。エクステリは、アスリートを思わせる筋肉質なフォルムが特徴だ。ラインを減らし彫刻的な表面を強調することで、横から見ると光と影のコントラストが目を引く。

BEVのグリルに配された142個のLEDスター。すべて点灯する。
BEVのグリルはシームレスなスターパネルが採用される。そこには合計142 個の個別に動くLED スターが配され、すべて点灯する。これは、メルセデス・ベンツの生産車で初めてのことだ。片やMHEVは、エンジン搭載ということで空気取り入れ口の付いたオーソドックスなグリルとなる。
ヘッドライトは高性能LEDだが、オプションのマルチビーム LED ヘッドライトを装備すると、デイタイムランニングライトがスリーポインテッドスターとなる。
開放的なパノラマ ルーフの標準装備も嬉しい。中央支柱がないため、上部の視界がほぼ遮られることがなく、同時に赤外線フィルムや低放射コーティングなどにより、日差しや熱を防いでくれる。
インテリアは、必要最低限に絞るという原則に従ってデザインされている。特にこだわりを見せるのがハイテク要素だ。なかでもハイライトは、「MBUX スーパースクリーン」で、10.25 インチのドライバー ディスプレイと 14 インチのセンター ディスプレイで構成される。ちなみに助手席用の 14 インチ)ディスプレイの追加も予定されている。
センターコンソールにも注目だ。宙に浮いているように見える高い位置にあり、ふたつのセクションに分かれる。上部には、一体型のダブルカップホルダーとスマートフォンの置くだけ充電機能を備える。
大型ドアセンターパネルも独創的。クラシックなデザインのハンドルを3 次元的に包み込む格好となっている。モダンラグジュアリーの再解釈といったところなのだろう。

華美さはないが、独創性を感じるインテリアデザイン。先進の「MBUX スーパースクリーン」が際立って見える。