2025年3月20日〜23日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第3戦サファリ・ラリー・ケニアがケニアの首都ナイロビ近郊で行われる。雪のスウェーデンから灼熱のケニアへ、ラリーは前戦とはまったく異なる条件下で開催される。

常に大きなリスクが迫る他に類を見ないグラベルラリー

サファリ・ラリーはWRCの中でも独特なキャラクターを持つラリー。草原を駆け抜けるハイスピードな道、「フェシュフェシュ」と呼ばれる軟らかい砂に覆われた道、岩や石が転がる荒れた道、大きな段差があるトリッキーな道など変化に富み、ひとたび雨が降ると路面は一気にぬかるんで非常に滑りやすくなる。

深い水たまりや砂の海ではクルマのエンジンが水や砂を吸い込みやすくなる。そのため、サファリ・ラリーでは「シュノーケル」と呼ばれる筒状のバイパス装置を装着することが許されていることからも、このラリーの特殊性がうかがえる。

2025年のサファリ・ラリーは昨年よりも走行距離が大幅に増え、ステージの総走行距離は383.10kmにも及ぶ今シーズンの「WRC最長のラリー」となる。

ラリーは3月20日、首都ナイロビからスタート。初日はサービスパークが置かれるナイバシャ近くで2つのSSが行われ、21日の金曜日から本格的に競技が開始される。

競技2日目の21日金曜日は、ナイバシャ湖周辺での「ロルディア」「ケンゲン・ジオサーマル」「ケドング」という定番のステージに加え、今大会最長となる全長31.40kmの新ステージ「キャンプ・モラン」が行われる。4本のステージはナイバシャでのミッドデイサービスを挟んで、午前と午後に各2回行われ、8本のステージの合計走行距離は157.58kmと4日間で最長となる。

競技3日目となる22日土曜日は、エレメンタイタ湖の周辺で「スリーピング・ウォリアー」「エレメンタイタ」「ソイサンブ」という定番の3ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。

競技最終日となる23日日曜日は、「ムザビブ」の再走ステージとなるSS17に続き、「オセレンゴニ」と「ヘルズゲート」のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。今大会の最終ステージとなるヘルズゲートの2本目、SS21はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

ステージは全21本で合計383.10km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1381.92kmが予定されている。

画像: サファリ・ラリー・ケニアのステージマップ。長い走行距離が特徴で、ステージの総走行距離は383.10kmにも及ぶ。

サファリ・ラリー・ケニアのステージマップ。長い走行距離が特徴で、ステージの総走行距離は383.10kmにも及ぶ。

This article is a sponsored article by
''.