開幕戦、第2戦を連勝したトヨタがシリーズをリード
開幕戦のラリー・モンテカルロではトヨタのセバスチャン・オジェが優勝し、同じくトヨタのエルフィン・エバンスが2位を獲得。続く第2戦ラリー・スウェーデンではエバンスが優勝し、勝田貴元が2位を獲得するなど、トヨタが2戦連続で1-2フィニッシュを達成。

開幕2連勝と絶好のスタートを切ったトヨタ。得意とするサファリラリーで開幕3連勝を狙う。
さらに、パワーステージとスーパーサンデーでも獲得可能な最大ポイントを2戦連続で獲得したことにより、トヨタがマニュファクチャラー選手権ではランキング2位のヒョンデに大きな差をつけて首位に立っている。
また、ドライバー選手権でもエバンスが首位、オジェが2位、ロバンペラが3位につけるなど、トヨタはシリーズをリードする絶好のスタートを切った。
2025年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第2戦終了時)
1位 トヨタ 120
2位 ヒョンデ 72
3位 Mスポーツ・フォード 25
2025年 WRCドライバーズランキング(第2戦終了時)
1位 E.エバンス(トヨタ)61
2位 S.オジェ(トヨタ)33
3位 K.ロバンペラ(トヨタ)31
4位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)29
5位 O.タナック(ヒョンデ)26
6位 勝田貴元(トヨタ)25
そして迎える第3戦サファリ・ラリーは今シーズン初のグラベルイベント。トヨタは過去にこのラリーで2回ポディウムを獲得しているエバンス、2022年と2024年に優勝しているカッレ・ロバンペラ、2021年に2位に入賞した勝田貴元の3台をワークスエントリーする。とくに勝田は前戦ラリー・スウェーデンで最後まで優勝争いを演じるなど絶好調で、サファリ・ラリーを得意としているだけに大きな注目が集まる。
一方のヒョンデはこのラリーとの相性こそ良くないが、昨年は最終日までティエリー・ヌーヴィルがリードするなどこの過酷なグラベルロードで高い戦闘力を示しており、あとは生き残りが試される消耗戦をどう凌ぐかが課題となる。ヒョンデはこれまでの2戦と同様、ヌーヴィル、オイット・タナック、エイドリアン・フルモーの3台で挑む。

もう負けられないヒョンデは盤石の体制で挑む。昨年は最終日までトップを走るなど、サファリを苦手としているわけではない。