北米での6代目「4Runner(4ランナー=フォーランナー)」の発表を機に、これまでの進化の軌跡をたどるシリーズ。日本ではハイラックスサーフとして販売された4ランナー、ピックアップトラックを祖とするミッドサイズSUVながら、快適性を大きく向上させて登場した4代目を振り返ってみよう。
第4世代:トラックをルーツとしたSUVは新時代へ【2003年-2009年】
4代目は4ランナーの新時代の幕開けとなったと言われるが、それはルーツをピックアップトラックとしながら、ランドクルーザープラドなどとの共有化を進めて、より快適な方向へと舵を切ったことを意味する。

外観は丸みを帯びたエッジでデザインされ、インテリアでは洗練されたトリムの選択肢も用意された。さらにナビゲーションシステムやバックアップカメラも利用可能になり、2004 年にはオプションで3列目シートが一部モデルに設定された。
メカニズムの面では、新しいV8エンジン(4.7Lガソリン 2UZ-FE)、トラクションに応じてトルクを自動的に分配する4WDシステム、ダウンヒル/ヒルスタートアシストコントロールなどが採用され、未舗装路面 (土、砂利、泥、雪、砂、岩など) で走行の快適性が大きく向上しているのも注目点だ。
第3世代でSUV市場で独自のポジションを確立し、この4代目で快適性まで手に入れた4ランナーは、頑丈で洗練されたミッドサイズSUVとして米国全土で広く普及していった。
