LIFEHUB株式会社は階段やエスカレーターを乗車したまま上り下り可能なパーソナルモビリティ、「AVEST Launch Edition(アヴェスト ローンチ エディション)」の実機を報道陣に公開した。50台限定の予約販売で車両価格は150万円。

クローラー×重心制御で乗車したままどこへでも移動可能

2024年10月より予約受付を開始した「AVEST Launch Edition」は、平地では普通の車イスのように車輪で走行し、段差や不整地ではクローラーを用いることで従来の電動車イスよりも行動範囲の拡大を実現した画期的な製品。最高速度は6km/hに制限されており、走行に際しナンバープレートやヘルメットの装着義務はない。

画像: 階段やエスカレーターを昇るためのクローラーを装備。コントロールはひじ掛けのジョイスティックで行う。

階段やエスカレーターを昇るためのクローラーを装備。コントロールはひじ掛けのジョイスティックで行う。

製品の大きな特長として、クローラーの装備により階段やエスカレーターに、乗車したままでの昇降が可能となっている。これは乗員が常に同じ姿勢を保つように制御される「重心制御システム」と組み合わされることで、ユーザーは常に前向き乗車で水平を保ったまま移動できるという。

LIFEHUB社によると、現在、2026年1月のリリースを目指して開発・生産体制の構築を進めており、そのプロトタイプが報道陣に公開された。平地での22cmの段差や、階段では最大40度の斜度を検証済み。エスカレーターは35度まで開発中とのこと。

一般向けの販売以外にも、福祉用具レンタル事業者を通じたレンタル、シェアリングモビリティとしての事業者が導入するケースなど、様々な展開を想定している。車イスユーザーもサポートなしで階段やエスカレーターを利用できるようになる社会が実現するのか、今後の展開に期待したい。

画像: LIFEHUB社 代表取締役CEOの中野裕士氏。大手企業で自動車制御システムの新規開発や製品開発プロジェクトを手掛けた実績を持つ。

LIFEHUB社 代表取締役CEOの中野裕士氏。大手企業で自動車制御システムの新規開発や製品開発プロジェクトを手掛けた実績を持つ。

AVEST Launch Edition 主要諸元

全長×全幅×全高     :1100×650×1000mm
最低地上高        :80mm
重量          :90kg
耐荷重         :100kg
最小回転半径      :770mm(車輪)/470mm(クローラー)
段差乗り越え能力    :70mm(車輪)/220mm(クローラー)
階段最大斜度      :40度
エスカレーター最大斜度 :35度(開発中)
最高速度        :6km/h
バッテリー       :リチウムイオン(68Ah)
航続距離        :40km
タイヤサイズ      :10インチオムニホイール(前輪)/12インチエアタイヤ(後輪)
本体価格        :150万円(販売時期:2026年1月)

画像: 開発中の機体のため、製品とはデザインや動き⽅、操作⽅法が異なります youtu.be

開発中の機体のため、製品とはデザインや動き⽅、操作⽅法が異なります

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