世界中のサーキットでコースレコードを樹立

フロントドアを開けると、「TYPE R」のロゴがプロジェクターで路面に投影される。
シビック タイプRは、1997年に日本において第6世代のシビック ハッチバックで登場し、瞬く間に人気を集めた。それ以来、5世代のタイプRと多くのスペシャルバージョンが登場し、レーシングスピリットに触発された高性能の長い伝統は、日本だけでなく世界中で熱心なファンを生むことになった。
また、ほぼ30年間にわたってそのダイナミックなパフォーマンスを実証するために、世界中のいくつかのサーキットで市販前輪駆動車のコースレコードを樹立した。特にドイツのニュルブルクリンク ノルドシュライフェが有名だが、マニクール(フランス)、スパ フランコルシャン(ベルギー)、ハンガロリンク(ハンガリー)、エストリル(ポルトガル)、鈴鹿(日本)、シルバーストン(イギリス)、そしてバサースト(オーストラリア)などでレコードを樹立している。
このサーキットでの成功が、シビック タイプR人気の理由のひとつでもある。さらに、世界ツーリングカー選手権(WTCC)や世界ツーリングカーカップ(WTCR)をはじめ、世界のさまざまな地域のツーリングカーレースでドライバー&チームタイトルを獲得している。
いずれのレースも、大量生産された前輪駆動モデルをベースとしたクルマどうしで競われるシリーズであり、シビック タイプRのパフォーマンスは理想的にマッチしていた。
欧州仕様シビック タイプRの掉尾を飾る「アルティメット エディション」、2025年1月に日本で発売された「レーシングブラックパッケージ」とは内容が異なるが、いずれ日本でも発売されるのだろうか。シビック タイプRのファンなら、気にせずにはいられないことだろう。

この「アルティメット エディション」、日本でも発売されるのだろうか。