999台限定のスーパーPHEV、いよいよ生産開始
アストンマーティン初のミッドエンジン量産モデルで「究極のドライバーズ スーパーカー」と謳われるヴァルハラは、2019年に最初のプロトタイプが公開されてから開発が進められてきたが、ついに最終プロトタイプが日本でも公開され、2025年第2四半期から生産開始の予定だ。
パワーユニットは、828psを発生する4LのV8ツインターボエンジン(メルセデスAMG由来)に合計で251psを発生する3基の電気モーター(2基は前輪を駆動)を組み合わせたプラグインハイブリッド。システム総合のパワースペックはクラス最高水準の1079ps(793kW)と1100Nmを発生。0→100km/h加速は2.5秒、最高速はリミッターが作動する350km/h(目標値)だ。
レーシングカーのヴァルキリーからフィードバックされたエアロダイナミクスにより、240km/h以上で走行すると600kg以上のダウンフォースを発生する。リアウイングはレースモードでは255mm上方に伸び、角度を自動調整するとともに、急減速時にはエアブレーキとして機能する。
ドライバーズ スーパーカーと謳うだけに機能性や快適性も考慮し、リサイクル鍛造カーボンファイバーを多用したインテリアは初期プロトタイプより乗降性を向上。インパネ中央にはタッチスクリーンがセットされ、ドライブモードをはじめオーディオ/カーナビ/電話などの操作が可能だ。
アストンマーティン初のミッドエンジン量産モデルとはいえ、ヴァルハラは999台の限定生産。そのうち何台が日本に導入されるかは未発表だが、日本仕様の車両価格(税込)はⅠ億2890万円と発表されている。
アストンマーティン ヴァルハラ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4727×2014(ボディ)×1161mm
<ドアオープン時の全高は2106mm>
●ホイールベース:2760mm
●空荷重量:1655kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ+モーター×3
●総排気量:3982cc
●エンジン最高出力:828ps
●モーター合計出力:251ps
●システム最高出力:793kW(1079ps)
●システム最大トルク:1100Nm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:ミッドシップ4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L
●※最高速度:350km/h(リミッター作動)
●※0→100km/h加速:2.5秒
●タイヤサイズ:前285/30ZR20、後335/30ZR21
●車両価格(税込):1億2890万円
※目標値