2025年5月9日、アストンマーティン・ラゴンダ社はミッドエンジン ハイブリッド スーパーカー「ヴァルハラ(Valhalla)」の最終プロトタイプをメディアに向けて公開。999台の限定で、デリバリーは2025年下半期に開始を予定している。

システムトータルで1079psと1100Nmを発生するPHEV

画像: 展示車のボディカラーはルナホワイトで、アクセントカラーにビビッドオレンジを用いていた。

展示車のボディカラーはルナホワイトで、アクセントカラーにビビッドオレンジを用いていた。

アストンマーティン初の量産(といっても999台限定だが)ミッドエンジン ハイブリッド スーパーカーとして開発が進められてきたヴァルハラ。当Webモーターマガジンでも、2019年に最初のプロトタイプが日本で公開されて以来、その開発の進化ぶりを紹介してきたが、ついに最終プロトタイプが日本でも公開された。

今まで日本で公開されたモデルはモックアップ(実物大模型)で走行できないものだったが、今回公開された最終プロトタイプはカラーリングこそルナホワイトのボディカラーにビビッドオレンジのアクセントに変更されているが、サーキットや公道でテスト走行を行っていた車両そのもの。装備などは市販モデルとほぼ同等のスペックであるという。

パワーユニットはメルセデスAMG由来の4.0L V8ツインターボエンジンに3基(2基はフロントアクスルを駆動、1基はDCTに組み込まれる)のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド。エンジン単体でも828ps、モーター3基の合計で251psを発生し、システムトータルの最高出力は793kW(1079ps!)、最大トルクは1100Nmに達する。

画像: カーボンファイバー製モノコックやボディパネルの採用により、3モーターのPHEVながら車両重量は1655kgにおさえられている。

カーボンファイバー製モノコックやボディパネルの採用により、3モーターのPHEVながら車両重量は1655kgにおさえられている。

パフォーマンスの目標値は、0→100km/h加速が2.5秒、最高速は電子制御リミッターが作動する350km/h。フル充電状態なら前輪のみの駆動によるEVモードで14kmの走行が可能で、最高速度は140km/hに制限されている。

モーターやバッテリーを搭載したPHEVながら、専用のカーボンファイバー製モノコックなどの採用により、車両重量は1655kgにおさえられた。F1テクノロジーをフィードバックしたボディは空力特性にも優れ、前後のエアロダイナミックシステムは、240km/hで走行時に600kg以上のダウンフォースを発生させる。リアウイングはレースモードでは255mm上方に伸び、角度を自動調整するとともに、急減速時にはエアブレーキとして機能する。

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