伝説のトリコロール「青/白/赤」を纏う限定車、その魅力とは…
アルピーヌ A110はその軽量な車体と俊敏なハンドリングで知られる、まさに「走る喜び」を追求したスポーツカーだ。ミッドシップに搭載されたエンジンは、車両の中心に重心を置くことで優れたバランスを実現し、ワインディングロードを駆け抜ける際のドライバーとの一体感は格別である。
無駄をそぎ落としたシンプルなデザインは、機能美を追求した結果であり、その流麗なフォルムは見る者を魅了する。まさに、現代に蘇ったライトウェイトスポーツの真骨頂がここにある。

アルピーヌ創立70周年を記念した限定車「アルピーヌ A110 R 70」。写真右から ROUGE(ルージュ:赤)、BLANC(ブラン:白)、BLEU(ブルー:青)。
今回発売する限定車は、アルピーヌが創業時に発表した最初のモデルA106がトリコロールカラーであったことに着想を得ており、青(BLEU)、白(BLANC)、赤(ROUGE)の3色で展開される。
世界でわずか210台(各色70台)のみの販売となり、日本国内ではBLEUが4台、BLANCが5台、ROUGEが5台という希少な割り当てとなる。
このモデルは、カーボンパーツによる徹底的な軽量化と、F1のノウハウを活かした空力性能が特徴の「R」バージョンの最終モデルに位置づけられている。
創業者のジャン・レデレが、最初のモデルA106を披露する際に、赤、白、青のトリコロールカラーを選んで写真撮影を行ったというエピソードが、この限定車の誕生の源泉となっているのだ。

カーボンパーツによる軽量化により、車両重量はわずか1090kgと驚異的な軽さを実現。
A110 R 70 BLEU BLANC ROUGEの最大の特徴は、そのエクステリアとインテリアに施された専用装備にある。ボンネット、ルーフ、リアフードといったカーボンパーツはボディと同色にペイントされ、特にルーフには70周年記念ロゴがデザインされている。
このロゴは、ペイントの際にロゴ部分のカーボン地を残すことで描かれており、細部へのこだわりが感じられる。
また、18インチカーボンホイールにはボディカラーと同色のカラーストライプが配され、ライトグレーのブレーキキャリパーが足元を引き締める。

ルーフには70周年ロゴ「A70」がデザインされている。

専用の18インチカーボンホイールを装備。