2025年7月25日(現地時間)、F1第13戦ベルギーGPがスパ・フランコルシャン・サーキットで開幕する。前戦イギリスGPから2週間のインターバルをおいて、各チームはどのようにアップデートしてくるか注目される。なお、ベルギーGPは今季3回目のスプリントフォーマットで行われる。ベルギーGPでスプリントが開催されるのは、2023年に続き2度目。

昨年はラッセルが1ストップ戦略を成功させたものの、車両規定違反で失格に

昨年2024年のベルギーGPは、上位陣では唯一1ストップ戦略をとったジョージ・ラッセル(メルセデス)が6番グリッドスタートからトップでゴール。だが表彰台セレモニー、記者会見を終えた後、車検で車両重量が規定の798kgに1.5kg足りないことが発覚し、失格となってしまう大波乱となった。

これで2位以下の順位が繰り上がり、3番グリッドからスタートしてレースの大半で主導権を握っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)がシーズン2勝目を飾ることになった。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は予選でトップタイムを出しながらパワーユニット交換によるペナルティで11番グリッドからのスタートとなり、決勝では4位まで挽回するのがやっとだった。

画像: 昨年のベルギーGPでは、レースの大半で主導権を握りながら2位でフィニッシュしたハミルトンに、レース終了後、勝利が転がり込んだ。

昨年のベルギーGPでは、レースの大半で主導権を握りながら2位でフィニッシュしたハミルトンに、レース終了後、勝利が転がり込んだ。

画像: 昨年のベルギーGPのタイヤ戦略。2ストップでもタイヤに厳しい中、ラッセルはハードタイヤで34周を走り抜く変則的な1ストップ戦略を成功させたが失格。ミディアム→ハード→ハードの2ストップが勝利戦略となった。

昨年のベルギーGPのタイヤ戦略。2ストップでもタイヤに厳しい中、ラッセルはハードタイヤで34周を走り抜く変則的な1ストップ戦略を成功させたが失格。ミディアム→ハード→ハードの2ストップが勝利戦略となった。

【参考】2024年F1第14戦ベルギーGP決勝 結果

失格 63 G.ラッセル(メルセデス)44周
1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+0.526s
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+1.173s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+8.549s
4位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+9.226s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+9.850s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ )+19.795s
7位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+43.195s
8位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+49.983s
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+52.552s
10位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+54.926s
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16位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+76.737s
ファステストラップ 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)

ピレリの分析「非連続タイヤ構成とスプリントフォーマットで混戦必至」

タイヤを供給するピレリは、「ベルギーGPは、中国GP、マイアミGPに続いて今季3回目のスプリントフォーマットレースになります。今年はこのグランプリに連続しない3つのコンパウンドを選択しました。ハードはもっとも硬いC1、ミディアム =C3、ソフト =C4です。このうちC1は2025年仕様のハードとして新開発されたもので、C3とC4は昨年と同じ仕様です。シミュレーションによれば、この構成は日曜の決勝レースで2ストップ戦略をより有利にし、タイヤマネジメントに不確定要素を加えます。また、スプリントフォーマットに伴い、使用できるタイヤセット数は通常の週末より1セット少ない12セット(ソフト6、ミディアム4、ハード2)になります。また、スプリント予選では、Q1・Q2でミディアム、Q3でソフトの使用が義務付けられています。ベルギーGPは、非連続タイヤ構成とスプリントフォーマットという二重の不確定要素が加わり、戦略が結果を大きく左右する注目の一戦となるでしょう」とコメントしている。

画像: ベルギーGP開幕に向けてピレリが公開した分析データ。

ベルギーGP開幕に向けてピレリが公開した分析データ。

さて2025年はどんなレースとなるのか。第13戦ベルギーGPは7月25日12時30分(日本時間19時30分)から始まるフリー走行で開幕する。

■2025年F1第13戦ベルギーGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:7月25日12時30分〜13時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
スプリント予選:7月25日16時30分〜17時14分(日本時間23時30分〜24時14分)
スプリント(15周):7月26日12時〜(日本時間19時〜)
予選:7月26日16時〜17時(日本時間23時〜24時)
決勝(44周):7月27日15時〜(日本時間22時〜)

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