ラグナ・セカでは伝説の3台のマシンでレーシング走行
中でもメルセデス・ベンツ クラシックが大きな注目を集めたのは「ラグナ・セカ ヒストリックレース」。このイベントはペブルビーチ近郊にあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われるレースイベントで、各時代のヒストリックで正統派なレーシングカーやスポーツカーが一堂に会し、本来の走りを披露する。

ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカのコークスクリューを駆け下りる1955年製 300 SLR。
ここにメルセデス・ベンツ クラシックセンターは、1954年製 W 196 R グランプリマシン(最高出力213kW/290ps)、1955年製 300 SLR レーシングスポーツカー(W196 S、最高出力228kW/310ps)、そして2009年製のオープントップ高性能スポーツカー SLR マクラーレン スターリング・モス(Z199、最高出力478kW/650ps)でエントリー、来場者を熱狂させた。
1954年製 W 196 R グランプリマシンはシルバーアローのグランプリ復帰を象徴する存在であり、ファン・マヌエル・ファンジオが1954年と1955年に世界選手権を連覇。1955年には300 SLRがスポーツカー世界選手権を制覇した。
SLR マクラーレン スターリング・モスはかつてF1でパートナー関係にあったマクラーレンと共同開発されたメルセデス・ベンツのスーパースポーツカーであり、いまも語り草となっている1955年のミッレ・ミリアでのスターリング・モスの走りをイメージして開発されたモデルとして知られている。
モントレー・カー・ウィークを終え、メルセデス・ベンツ・ヘリテージのマーカス・ブライシュミットトCEOは「ペブルビーチ2025は特別な体験でした。コンクール・デレガンス、ツール・ド・エレガンス、そしてラグナ・セカにおいて、私たちは『Heritage Creates Future(伝統が未来を創る)』というモットーのもと、過去から未来まで幅広いポートフォリオを披露しました。1910年のベンツ・プリンツ・ハインリヒ・ワーゲンは、115年前にエンジン技術とデザインの基準を打ち立てた革新的な存在でした。『チャールズ・A・チェイン・トロフィー」の受賞は、私たちのブランドの革新力と歴史的車両の重要性を改めて示すものです。そして今日、CONCEPT AMG GT XXは新たな次元のパフォーマンスを予感させてくれます」とコメントしている。