2025年8月28日〜8月31日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第10戦ラリー・デル・パラグアイが、パラグアイ南東部のエンカルナシオンを起点としたグラベル(未舗装路)で開催される。南米大陸ではこれまでアルゼンチンやチリでWRCが行われてきたが、ラリー・デル・パラグアイはWRC初開催となる。約1週間のインターバルを経て9月には第11戦ラリー・チリが開催されるため、WRCは2イベント連続で南米大陸で行われることになる。

ヒョンデとの差を一気に広げたいトヨタは今季9勝目を目指す

前戦ラリー・フィンランドでは、トヨタのカッレ・ロバンペラが悲願の地元初優勝を達成。2位に勝田貴元、3位にセバスチャン・オジェ、4位、5位にもエルフィン・エバンス、サミ・パエリが入り、トヨタは1位から5位を独占した。

一方でヒョンデは、第7戦アクロポリス・ラリー・ギリシャで今季初優勝をあげ、第8戦ラリー・エストニアでもダブル表彰台を獲得するなど、ようやく調子を上げてきたが、前戦ラリー・フィンランドではまさかのトラブルに見舞われて後退。デイ3の土曜日の時点でティエリー・ヌーヴィルとアドリアン・フルモーが2、3番手をキープしていたが、午後のSS16中盤の同じ岩に接触して右フロントタイヤをパンク。大きくタイムロスして順位を落としてしまった。

これでトヨタはマニュファクチャラーズ選手権でヒョンデとの差を広げることに成功。一方、ドライバーズ選手権は4位に入ったエバンスが再び選手権リーダーに復帰。ロバンペラが3点差の2番手に浮上、オジェがヒョンデのオイット・タナックとともに3番手につけている。

ここまではトヨタ有利な状況となっているが、今シーズンのWRCは全14戦がスケジュールされており、まだ5戦が残されている。

画像: 前戦ラリー・フィンランドで地元優勝を飾ったロバンペラ。速さを取り戻し、チャンピオン争いに名乗りをあげる。

前戦ラリー・フィンランドで地元優勝を飾ったロバンペラ。速さを取り戻し、チャンピオン争いに名乗りをあげる。

【参考】2025年 WRC第9戦ラリー・フィンランド 結果

1位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)2h21m51.4s
2位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+39.2s
3位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+45.1s
4位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+48.1s
5位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m18.8s
6位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー)+2m01.5s
7位:J.マカリアン(フォード プーマ ラリー1) +4m07.4s
8位:M.セスクス(フォード プーマ ラリー1)+5m17.2s
9位:G.ミュンステール(フォード プーマ ラリー1)+5m24.9s
10位: O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1)+7m38.4s

【参考】2025年 WRCドライバーズランキング(第9戦終了時)

1位 E.エバンス(トヨタ)176
2位 K.ロバンペラ(トヨタ)173
3位 S.オジェ(トヨタ)163
3位 O.タナック(ヒョンデ)163
5位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)125
6位 勝田貴元(トヨタ)87
7位 A.フルモー(ヒョン)71
8位 O.ソルベルグ(トヨタ)52

【参考】2025年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第9戦終了時)

1位 トヨタ 458
2位 ヒョンデ 371
3位 Mスポーツ フォード 129

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