地元オランダでの開催でフェルスタッペン復活あるか
前戦ハンガリーGPではフェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得したものの、優勝争いはまたしてもマクラーレンのチームメイト同士の一騎討ちとなり、1ストップ戦略でランド・ノリスが逆転勝利。オスカー・ピアストリも終盤まであきらめず追い上げて2位に入り、これでマクラーレンの4戦連続の1-2フィニッシュとなった。
オーストリアでも、イギリスでも、ベルギーでも、そしてハンガリーでも、コースの性格が異なっても、マクラーレンはどこでも速く、もはや手がつけられない状況となってきた。これでマクラーレンは今季11勝(ピアストリ6勝、ノリス5勝)、1-2フィニッシュは今季だけで7度達成している。
こうなると注目は誰がマクラーレンの連勝を止めるかだが、逆転の第一候補はやはりレッドブルのマックス・フェルスタッペンか。前戦ハンガリーGPではマクラーレンを脅かすことができず終わっているが、地元オランダでの開催とあって、ファンの熱狂的な声援を受けて復活が期待される。
ルクレールの速さも注目される。ハンガリーGPではポールポジションを獲得、決勝では4位に終わったものの、その速さはマクラーレンも警戒するところだろう。

前戦ハンガリーGPではランド・ノリスが優勝、オスカー・ピアストリも2位に入り、マクラーレンの4戦連続の1-2フィニッシュとなった。
【参考】2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝 結果
1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 70周
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+0.698s
3位 63 G.ラッセル(メルセデス)+21.916s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+42.560s
5位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+59.040s
6位 5 G.アルボレート(キックザウバー・フェラーリ) +66.169s
7位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+68.174s
8位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・ホンダRBPT)+69.451s
9位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+72.645s
10位12 K.アントネリ(メルセデス)+1L
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17位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+1L
ファステストラップ 63 G.ラッセル(メルセデス)
【参考】2025年F1ドライバーズランキング(第14戦終了時)
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン) 284
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)275
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)187
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)172
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)151
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)109
7位12 K.アントネリ(メルセデス)64
8位 23 A.アルボン(ウイリアムズ)37
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18位 22 角田裕毅(レッドブル)10
【参考】2025年F1コンストラクターズランキング(第14戦終了時)
1位 マクラーレン 559
2位 フェラーリ 260
3位 メルセデス 236
4位 レッドブル 194
5位 ウイリアムズ 70
6位 アストンマーティン 52
7位 キックザウバー 51
8位 レーシングブルズ 45
アンジュレーションのあるレイアウトが特徴的なザントフォールト
オランダGPが行われるザントフォールト・サーキット(Circuit Zandvoort)は、1952年に初めてF1グランプリが開催された伝統のあるコースで、2021年のF1グランプリ復活の際に全面的に改修されているものの、やはりクラシカルな雰囲気が漂っている。
全長4259mと比較的短いコースに14のコーナーが配された曲がりくねったレイアウトが特徴的で、ターン3とターン14には傾斜の強いバンクも設けられる。コース幅が狭くストレートが少ないため追い越しの機会は少なく、予選結果とタイヤ戦略が勝敗を分ける重要なポイントとなりそうだ。
タイヤにとっては、大きな負担がかかるバンクコーナーと熱による劣化が課題となるが、8月下旬のザントフォールトの平均気温は14℃から20℃と、比較的涼しい気候になることが多い。
もうひとつのポイントは風。ザントフォールト・サーキットは北海の海岸線に位置するビーチリゾート近くにあるため、砂がコースに吹き付ける。もともと路面グリップは高くないが、風で砂が舞うとさらに低下する。
オランダGPはしばらくF1開催が途絶えていたが、地元出身のフェルスタッペンの活躍により開催の気運が高まり、2021年に36年ぶりに復活。地元ファンの熱狂的な後押しもあって、2021年からフェルスタッペンが3連勝を飾っており、得意とするオランダGPでフェルスタッペンが再び息を吹き返す可能性は十分にある。

ザントフォールト・サーキットには複雑なアンジュレーションや大きな負担がかかるバンクがあり、タイヤが熱を持ちやすい。

ザントフォールト・サーキットのコース図。全長は4259m、ターン3とターン14に設けられたバンクがひとつのポイントとなる。