スポーツ性と品格を融合したエクステリア&インテリア
DB12 Sはエクステリアにも専用パーツを導入。フロントに新設されたスプリッター、ボンネットルーバー、クアッドエキゾーストを備えたリアディフューザーなどで、存在感あるフォルムを演出する。“赤のSバッジ” をフロントフェンダー後部に配し、通常モデルとの差別化を強調している。

大型化されたフロントグリルと新デザインのスプリッターが、DB12 Sの迫力を強調。精悍なヘッドライト造形とともに、アストンマーティン最新世代のスポーツGTらしい表情を形成している。
インテリアは、“S”モデル専用の装飾や素材選択が可能。モノトーン、デュオトーン、トリトーンのテーマから選べ、セミアニリンレザーやアルカンタラなど高級素材が採用されている。ドライブモード選択用ロータリーダイヤルにはレッド仕上げの専用パーツも導入した。

インパネはドライバーを包み込むように配置された設計で、12.3インチのデジタルディスプレイと新世代インフォテインメントを装備。操作性と質感を両立し、DB12 Sの先進性を象徴している。

シートはサポート性と快適性を両立した新設計。上質なセミアニリンレザーを用い、細部まで精緻なステッチが施される。
DB12 Sは「走りの頂点」を再定義する存在
DB12 Sは、単なる上位グレードではない。アストンマーティンのDB系譜における新たな頂点を意味するモデルであり、動力性能、シャシ制御、空力デザイン、内装の質感すべてを引き上げた統合設計車である。

伸びやかなボンネットと低く構えたフォルムが美しいサイドビュー。流麗なラインがリアまで一体で繋がり、GTカーとしての品格と力強さを両立している。
発表された性能値(700ps、0-60mph=3.4秒など)は、現代スーパーツアラーとして十分に通用する水準だ。さらに、快適性と操縦性を両立させるという設計思想が貫かれている点が、従来の“スポーツ至上主義”モデルとの違いを際立たせる。
DB12 Sは、クーペとヴォランテの形で現在受注しており、納車は2026年第1四半期に開始される。正式な日本導入時期や価格はまだ明らかになっていないが、DB12シリーズにおける最上位モデルとして、国内のハイエンドGT市場においても大きなインパクトを持つ存在になるだろう。