パワートレーンは830psを発生するV6ハイブリッドを搭載
SC40の心臓部は、3L V6ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。これは「296 GTB」から継承されたもので、システム最高出力は830psに達する。
電動モーターはトランスミッション内に組み込まれ、即時トルクの立ち上がりと滑らかな加速を実現。ドライバーのアクセル操作にリニアに反応し、レスポンスの鋭さは自然吸気V8を凌ぐレベルにある。
また、V6エンジンの高周波サウンドは、エキゾーストの共鳴管構造を専用チューニングすることで、F40のターボサウンドを現代的に再現している。静粛性や効率を重視する電動化が進む中で、SC40は“官能”を再定義する存在となっている。

ミッドシップに搭載されるのは、3L V6ツインターボ+電動モーターのハイブリッドユニット。最高出力830psを発揮し、F40譲りの荒々しさと最新技術の融合を実現している。
SC40のキャビンは、ドライバーを中心に構成された純レーシング的空間である。メーターパネルには最新のHMIを採用しながらも、必要最小限の情報のみを表示。視覚的なノイズを排除することで、走りに集中できる設計思想を貫いている。
素材はアルカンターラ、カーボン、アルミを基調とし、軽量かつ機能的。赤のアクセントラインやドアパネルの編み込み構造など、細部の造形にもF40のDNAが息づいている。特にカーボン地をあえて露出させたドアインナーパネルは、軽量化とクラフト感の象徴だ。

インテリアはカーボンとアルカンターラを基調にした軽量・高質な仕立て。鮮烈なレッドシートが印象的で、ドライバー中心のコクピット構成が走る歓びを直感的に伝えている。

センターコンソールにはダミーのゲート式シフターとフェラーリエンブレムを備える。

赤のバケットシートとカーボンのコントラストが際立つ室内。走りへの情熱を感じさせる空間。

