モータースポーツの技術と知見をフィードバック
BRZは、スバルのFRスポーツカーだ。トヨタ 86（現行型はGR 86）は共同開発の姉妹車にあたる。初代は2012年に発売され、現行型は2021年に発売された2代目にあたる。
ボディカラーは、このクリスタルホワイト パールとWRブルー パール（タイトル写真）の2色を設定。
今回発表された「STIスポーツ タイプRA」は、BRZをベースに、スバルとSTIがスーパー耐久シリーズをはじめとするモータースポーツで培ってきた技術や知見を活かし、走る愉しさを追求したコンプリートカーだ。
搭載されるFA24型エンジンは、スーパー耐久シリーズ参戦車両と同様の高精度にバランスを取った。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、フライホイール、クラッチカバーの重量・回転バランス公差を徹底的に低減し、振動が少なく滑らかに吹け上がるレースカーのようなエンジンフィールを実現している。
また、スーパー耐久シリーズ参戦車両やBRZワンメイクレース参戦用グレードで採用されている冷却フィン付きリアデフケースも装備。過酷な走行条件下でもデフオイルの油温上昇を抑え、トラクション性能の低下を最小限に抑制する。
さらに、スーパー耐久シリーズの現場における「クルマとドライバーへの負担をどれだけ減らせるか」という課題から生まれた「シフトアシスト機能（レブシンク／フラットシフト）」も採用。レブシンクは、シフトダウン時にエンジン回転数を自動制御し、スムーズな変速と運転負担を軽減。フラットシフトは、アクセルを戻さずにシフトアップする操作を可能とし、トランスミッションへの負荷軽減と鋭い加速レスポンスを両立する機能だ。
そして、スーパー耐久シリーズで培った知見を活かした専用ZF製ダンパーとSTI製フレキシブルパーツを採用することで、ドライバーの操作に忠実に応答する高い操縦性を実現している。
スーパー耐久シリーズ参戦車両と同様の高精度にバランスを取ったエンジンを搭載。
BRZ STIスポーツ タイプRAの主な特別装備
・ZF製 フロント＆リアダンパー
・STI製 BBS 18インチ×7.5Jアルミホイール（マットグレー／マットブロンズ）
・ブレンボ製 フロント（17インチ対向4ポット）&リア（17インチ対向2ポット）、ベンチレーテッドディスクブレーキ（ゴールドキャリパー）
・冷却フィン付きリアデファレンシャルケース
・バランスドエンジン（ピストン&コンロッド、クランクシャフト、STI & TYPE RA ロゴ入り専用プレート付き）
・専用エンジンコントロールユニット（レブシンク＆フラットシフト）
・バランスドクラッチカバー&フライホイール
・STI製 フレキシブルVバー（STIロゴ入り）
・STI製 フレキシブルドロースティフナー リア（STIロゴ入り）
・STI製 パフォーマンスマフラー（STIロゴ入り）
・ファブリックシート[ブラック（レッドステッチ）］
・ブラックインナードアハンドル
・STI フロントアンダースポイラー
・STI リアサイドアンダースポイラー
・STI ドライカーボンリアスポイラー（with リアスポイラーのみ）
・BRZ リアオーナメント（ラスターブラック塗装）
パワートレーンは2.4Lの水平対向4気筒 DOHC+6速MT、駆動方式はFRのみ。車両価格（税込）は、STIスポーツ タイプRAが497万2000円で、同 with リアスポイラーが547万8000円。
STIスポーツ タイプRAが200台、同 with リアスポイラーが100台の合計300台の限定販売とし、2025年11月13日から2025年11月30日の期間中に全国のスバル販売店で抽選申し込みを受け付ける。詳細に関しては、オフィシャルWebサイトを参照して欲しい。
STIスポーツ タイプRA with リアスポイラーのみに装着される、STI ドライカーボンリアスポイラー。
スバル BRZ STIスポーツ タイプRA 主要諸元
●全長×全幅×全高：4265×1775×1310mm（ルーフアンテナ含む。ルーフ高は1280mm）
●ホイールベース：2575mm
●車両重量：1280kg（参考値）
●エンジン：水平対向4 DOHC
●総排気量：2387cc
●最高出力：173kW（235ps）／7000rpm
●最大トルク：250Nm（25.5kgm）／3700rpm
●トランスミッション：6速MT
●駆動方式：FR
●燃料・タンク容量：プレミアム・50L
●WLTCモード燃費：未発表
●タイヤサイズ：215／40R18
●車両価格（税込）：497万2000円
