2025年11月21日(現地時間)、ポルシェAGは最新型 911 GT3(992.2型)向けに、サーキットでの走行性能をさらに向上させるアップグレードキット「ポルシェ マンタイ パフォーマンスキット」を発表した。「ポルシェ マンタイ パフォーマンスキット」は992.1型で登場しており、今回のキットは最新型にあわせて、さらに進化している。発売開始は2026年3月頃の予定で、価格は 4万1911ユーロと発表されているが、日本での販売に関してのアナウンスはまだない。

911 GT3をさらにサーキット仕様に最適化

「ポルシェ マンタイ パフォーマンスキット」は、サーキット走行に情熱を持つオーナーのために開発されたキット。エアロダイナミクスを追求したボディはダウンフォースを大幅に増加させ、サスペンションはサーキット走行向けに特別に調整され、ブレーキはサーキットデイで求められる非常に高い負荷に対応できるよう設計されている。

画像: フロントトランク下の床にもカバーが装着され、完全にフラットなアンダーボディを形成する。リアのカーボン製エアロディスクはドラッグを低減し、全体のエアロ効率をさらに高めている。

フロントトランク下の床にもカバーが装着され、完全にフラットなアンダーボディを形成する。リアのカーボン製エアロディスクはドラッグを低減し、全体のエアロ効率をさらに高めている。

キットの名にあるマンタイは、ポルシェとともに多くの耐久レースでタイトルを獲得してきた「マンタイレーシング」のこと。「ポルシェ マンタイ パフォーマンスキット」は、ヴァイザッハのポルシェ開発センターとマンタイレーシングのエンジニアによって共同で開発され、世界各国のポルシェセンターで販売される。

エアロダイナミクスは標準仕様ですでに高ダウンフォース設計となっている 911 GT3をさらにサーキット用に最適化。アンダーボディのエアディフレクターを従来より1m延長、フロントトランク下の床にもカバーが装着され、完全にフラットなアンダーボディを形成している。

フロントリップは12mm前方に延長され、フロントアンダーボディのディフューザーフィンとサイドのフラップにより前軸側のダウンフォースを増強。リアはスワンネック式ウイングは幅が広くなり、さらにガーニーフラップを装備。エンドプレートも拡大し、後部ディフューザーもフィンを大きくして、ドラッグ増加させることなくダウンフォースを強化した。

サスペンションには4方向調整式のスペシャルなコイルオーバーサスペンションを開発。先代よりもフロントのスプリングレートを10%上げ、大幅に増加したダウンフォースに対応してメカニカルグリップを増強している。

ちなみに、ポルシェのデータでは、公道モード(285km/h)で355kg、サーキットモード(285km/h)では540kgのダウンフォースが得られるとしている。

軽量20/21インチ鍛造ホイールも選択可能で、標準ホイールより計6kg軽量化。ホイールのカラーはブリリアントシルバー、ネオダイム、シルクグロスブラックから選べる。また、キットにはスチールブレードブレーキラインが標準装備され、PCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)用の特別なレーシングパッドもオプションで用意される。

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