カーボンニュートラルを意識しはじめた熱気球競技
熱気球、バルーンの持つ魅力やどうしてここまで多くの人を心を惹きつけ、長く魅了し続けているのかを町田翔吾さんと自らも熱気球の操縦士免許を持っているHondaバルーンチームのベテランクルーの田栗康朗さんに聞いた。
町田さんは、父親が気球関連の仕事をしていたことで、0才から熱気球にかかわっている大ベテランだ。聞いた話は興味深く新鮮なことばかりだった。
「ホンダグランプリに参加できるのは30チームですが、ここ数年は40〜45チームぐらいのエントリーがあるなど競技人口が増えてきています。2014年に世界選手権で日本人が初めて金メダルを獲りましたが、これはホンダグランプリの成果です。長く開催することで競技人口が増え、競技の質も上がり、パイロットの技術が向上したことが、この結果に繋がっているのです」
カーボンオフセットプロパンガスを使用。さらにインフレーターもガソリンエンジンのGXシリーズから電動化されたeGXへと変わりつつある
さらに熱気球とカーボンニュートラルについても話す。「熱気球に、プロパンガスは必要不可欠です。そのためカーボンオフセットプロパンガスを使用しています。さらにインフレーターもガソリンエンジンのGXシリーズから電動化されたeGXへと変わりつつあるのが現在地ですが、こうしたことを見ると、ついに熱気球の世界にもカーボンニュートラル時代が来たということを感じます」
「大空を飛ぶこと」に挑戦する熱気球。この競技は、パイロットと地上からサポートするクルーが一丸となって〝真剣勝負〟を繰り広げ、そして高さにより向きが変化する風にうまく乗ることで目的地へ向かうことは、Hondaが志すモビリティの「移動する喜び」や「ドキドキ・ワクワク」の気持ちがたくさん詰まっているという。
さらに熱気球は、朝早くから多くの人が集まり、親子で笑顔になる、そして喜んで手を振るというイベントは他にないというのもHondaが熱気球をサポートする理由だという。
こうしたイベントの魅力は、親子で来て、子どもたちが青空を見上げることにある。「子どもたちに青空を」というのがHondaのグローバル環境のスローガンなのでそれを守り続けるため熱気球はいいシンボルであり、インフレーターにGXシリーズを使ってもらっているHondaとして、カーボンニュートラルをクリアしていつまでも熱気球競技が続くためにできる選択肢のひとつとしてeGXも準備しているのである。
最後に、2025年熱気球ホンダグランプリは12月12日(金)〜14日(日)に栃木県渡良瀬運動公園で最終戦が開催される。ぜひ親子で行って子どもたちと一緒に青空を見上げてほしい。(写真:井上雅行、Honda)

